安全性を強調しすぎ?国の処理水PRチラシが波紋(2022年2月21日)

安全性を強調しすぎ?国の処理水PRチラシが波紋(2022年2月21日)

安全性を強調しすぎ?国の処理水PRチラシが波紋(2022年2月21日)

 福島原発の処理水を巡っては来年の春にも海洋放出される予定ですが、国内外の理解は進んでいるとは言えない状況です。今、どういった発信が必要なのでしょうか。

 14日から18日にかけて来日したのはIAEA=国際原子力機関の調査団。

 福島原発の「処理水」の海洋放出を巡り、安全性の検証がされ、4月下旬に報告書がまとめられます。

 今もタンクにたまり続ける処理水は、今年の秋にも限界を迎えようとしています。

 こうした状況に政府は去年4月・・・。

 菅総理大臣(当時):「タンクが増加し、敷地が逼迫(ひっぱく)していることも、これ事実であります。廃炉を進め復興を成し遂げるためには、そこについては避けて通れない課題であります」

  処理水の海洋放出を決定。東京電力は来年春ごろをめどに放出する方針としています。

 しかし・・・。

 茨城沿海地区漁業協同組合連合会・飛田正美会長:「海洋放出に対してはやはり反対の立場で、魚は売れるのか、漁に出られるのかそれが漁業者として一番心配なとこだと」

 漁業関係者などから上がる「風評被害」を懸念する声。また、こんな出来事も波紋を広げることに・・・。

 河北新報によると、去年12月から処理水についてのチラシが国から全国の小中高校に届いたとのこと。

 内容は安全性を訴えるものでしたが、被災した岩手・宮城・福島3県内の市町村教育委員会によると、児童生徒への配布を見合わせる学校が相次いだということです。

 また、海外では・・・。

 韓国で海洋放出に反発するデモがたびたび起こっているほか、中国も反対の姿勢を示したままです。

 海洋放出の実行まで時間が迫るなか、海外だけでなく国内でも不安の声が残るのは一体なぜなのか。

 処理水の海洋放出、不安を払拭するためにするべきことは。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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