「サウナにいる感じ」猛暑日“今年最多”250地点超(2023年7月27日)

「サウナにいる感じ」猛暑日“今年最多”250地点超(2023年7月27日)

「サウナにいる感じ」猛暑日“今年最多”250地点超(2023年7月27日)

 ジリジリと照り付ける太陽。苦肉の策か、かばんで日差しを遮る人の姿も。27日も猛烈な暑さとなった東京。最高気温36.9℃を記録しました。日差しを避けようと歩くのは日なたより日陰のようです。それでも日なたを歩く人は。

 日なたを歩く人:「日傘があるから(日なたでも)いいかな」「短距離歩くだけだったので傘さすのが面倒だった」

 この暑さ、台風5号の影響が一因となっています。上昇した気流が日本の南海上に下降し、太平洋高気圧を強めているのです。27日は全国で猛暑日が続出。35℃以上になった地点は実に250を超え、今年最多となりました。ちなみに27日、全国で一番暑かったのは大阪の枚方です。

 最高気温39.8℃と40℃に迫る気温で、今年全国で最も高い気温を記録しました。枚方寝屋川消防組合消防本部によりますと、午後3時までに枚方市で熱中症とみられる症状で男性1人が中等症になるなど、男女3人が救急搬送されました。

 埼玉県の熊谷では体温を上回る危険な暑さとなりました。全国屈指の暑さを記録する熊谷。動物への暑さ対策が欠かせません。およそ10頭の牛を飼育している熊谷農業高校。暑さに弱いとされる牛のため、築30年ほどで老朽化した牛舎を暑さに強い牛舎に建て替えたのです。

 熊谷農業高校 生物生産工学科 田島秀人教諭:「(以前は)風が抜ける牛舎ではなかった。どうしてもこの時期は熱がものすごくこもっていた。その熱をどう出そうかと」

 設備も充実しています。大型の扇風機を17台設置。さらに、30℃を超えると自動でミストが噴射されます。

 3年 関口聖羅さん:「暑くなると、食欲が落ちてしまう。この涼しさのおかげかその心配もなく、いっぱい食べてくれるのですごく良いです」

 暑さ対策をすることで、今までできなかったこともできるようになりました。「出産」です。暑い夏場の出産は負担が大きいからだといいます。

 熊谷農業高校 生物生産工学科 田島秀人教諭:「どうしても暑さでその後、子牛が夏バテしたり、出産するのに母牛がすごく体力を使うので、その後、夏バテを起こして餌(えさ)を食べなくなったり、乳が出なくなったりということが起きてしまうので、(夏の出産は)なるべく避けたい。この牛舎のおかげで大分、涼しいなかでの出産を迎えられたので良かった」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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