灼熱の1000℃超え“過酷現場” 160地点超35℃以上の猛暑日 原因は台風5号?(2023年7月25日)

灼熱の1000℃超え“過酷現場” 160地点超35℃以上の猛暑日 原因は台風5号?(2023年7月25日)

灼熱の1000℃超え“過酷現場” 160地点超35℃以上の猛暑日 原因は台風5号?(2023年7月25日)

 25日も全国で危険な暑さとなり、35℃を超える猛暑日を観測した地点は160を超えました。一方、摂氏1000℃を超える過酷な現場では徹底した熱中症対策が施されています。

■伊勢崎で39.5℃“危険な暑さ”

 ギラギラと照り付ける灼熱の太陽。25日、全国で一番の暑さは群馬県伊勢崎で、最高気温39.5℃を記録。隣接する太田市では午前11時すぎで温度計がすでに40℃を示しています。

 25日は全国で猛暑日が続出し、35℃以上になったのは実に167地点です。消防庁によりますと、17日からの1週間で熱中症とみられる症状で救急搬送されたのは全国で9190人でした。その前の1週間よりも1000人増えています。

■灼熱の1000℃超え“過酷現場”

 屋外の猛暑を上回る過酷な現場がありました。太田市の工場。熱した金属の温度は1000℃を超えています。耐熱服を着た作業員が近付き、猛烈な暑さに耐えながら手作業で仕事をこなしていきます。

 作業員:「暑い。サウナに服を着て入っている感じ。ここに保冷剤が入っていて、常に体を冷やしてくれるベスト。夏になると(工場)全体が暑くなるので」

 工場では熱中症対策に全力を注いでいます。2日に一度、2リットル入りの飲み物を支給。ひと夏で3000本を消費するといいます。

 木村鋳造所 群馬製作所 杉江陽久さん:「現場も暑いなか頑張っているので、サポートできることはサポートして熱中症にならないように努力している」

■絶景ヒマワリ畑“まさかの事態”

 猛烈な暑さの影響は夏の風物詩、ヒマワリにも。東京・清瀬市にある都内最大級のヒマワリ畑です。

 ただ、4年ぶりに開催中のフェスティバルは異例の事態です。例年は8月下旬の開催でしたが、近年の異常な暑さの対策として、今年は期間を1カ月前倒しに。ところが…25日、東京は36℃を超えて2日連続の猛暑日です。しかも、今月いっぱい猛暑日が続く見通しで“最も暑い1週間”に。皮肉にも暑さ対策の前倒しが逆効果に…。

■牛舎39℃超え「乳量が激減」

 連日の危険な暑さで動物も限界に達しています。およそ50頭の乳牛を飼育している東京・あきる野市の牛舎。食卓に欠かせない牛乳に危機が…。

 前田牧場 前田浩利さん:「暑い時はおなかを見ると分かるが、はあはあはあはあ」「(Q.呼吸が荒い?)荒い」

 猛暑で食欲が著しく低下しているといいます。

 前田牧場 前田浩利さん:「餌(えさ)を食べていないから乳になって出てこない。乳量が激減する」

 収入ダウンの一方で、暑さ対策の出費はかさむばかりです。大型扇風機20台を設置するなど、費用は200万円に。

 前田牧場 前田浩利さん:「7月からこんなに暑いなんて、まさか…。暑熱対策の準備がなかなか進まなくて、いきなり暑くなったから。でもこの子たちのためにはやらないと」

■“キケンな暑さ”原因は台風5号?

 この暑さ、台風5号の影響が一因となっています。上昇した気流が日本の南海上に下降し、太平洋高気圧を強めているのです。これにより、猛烈な暑さは来週にかけて続く見込みです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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