“記録的暖かさ”で桜前線スピード北上中 旬も前倒し「とにかく早い」タケノコは豊作(2023年4月10日)
10日は全国的に20℃を超え、平年を上回る暖かさになりました。この暖かさが桜だけではなく、旬のあの食材にも異変をもたらしています。
■異変！史上最速“桜前線”が北上
桜前線が北の大地に迫っています。札幌でも標本木の確認が始まりました。
札幌管区気象台・測器係長、古屋有途さん：「ちょっと早めに観測させてもらっています。遠くないうちには開花観測できるかと思われます」
日中、全国的に晴れて気温が上昇。桜前線の北上スピードがさらに加速する陽気です。開花スピードが早まっているのは、ソメイヨシノだけではありません。
■異変！ シバザクラ 早すぎる満開
栃木県市貝町で一面、咲き誇るシバザクラ。
観光客：「下に桜があるっていう感じ。木の桜を撮るのとはまた全然違う写真が撮れる」
足元に咲く“桜”は、写真撮影にピッタリです。里山を色鮮やかに染める360℃の大パノラマ。
10日はポカポカ陽気とあって、夏を先取りする人も。この異例の暖かさに、主催者は…。
芝ざくらまつり開催実行委員会・石川紀雄さん：「2週間近く早く咲いていると思う。この咲き方だと、ゴールデンウィークには花が全くなくなって、緑一面になってしまう可能性」
例年であれば、ゴールデンウィーク終わりまで楽しめるシバザクラ。今年は早咲きの分、イベント期間は縮小。今がチャンスです。
芝ざくらまつり開催実行委員会・石川紀雄さん：「今年は特にきれいに咲いているので、楽しんでいただきたい」
■「タケノコ」争奪戦！ “爆買い”客が殺到
一方、“記録的な暖かさ”の影響は、こんなところにも。補充しても売れていくタケノコ。しめて、1万2760円分を爆買いです。
1万円超タケノコ購入：「おいしい。しばらくタケノコ尽くしになる。今年は暖かいから、タケノコも早めに出ちゃうかなと思って（来た）」
さらには、こんな声も…。
女性：「早い！大当たりで早い！」
■タケノコ山に異変！超豊作！？ 暖かさ影響か
異例の暖かさが続く、今年の春。タケノコ狩りの名人に山の中を案内してもらいました。
山口農園・山口勝示さん「見ての通りボコボコ。いっぱい出てると思うんですけど」
至る所から顔を出すタケノコ。あっという間に掘り出す名人に対し、10分以上、格闘を続ける佐々木アナ。
山口農園・山口勝示さん：「もう約40年以上、掘っていますけど、この時期にこれだけ量が出て、大きいタケノコが出たの初めて」
実は近年、タケノコは不作続きだったそうです。
山口農園・山口勝示さん：「現状では豊作ですね。普段ではあり得ないぐらい大きい。1本4キロぐらいとかあるんですよ、今」
そんな採れたてのタケノコは、シンプルに焼くだけでもOK。ただ、タケノコの旬は“2週間”前倒しとなり、道の駅の販売はすでに終盤を迎えているといいます。
11日は暖気がさらに強まり、季節が進む見込みです。
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