ウクライナ危機 首脳同士の駆け引き 緊張の東部で住民巻き添え(2022年2月21日)
緊迫するウクライナ情勢を巡って、アメリカのバイデン大統領とロシアのプーチン大統領が会談することで原則、合意しました。フランスの申し入れを受け入れた形です。
事態は大きく動くのでしょうか。
しかし、アメリカ側からは、ある条件が出されたといいます。
CNN:「バイデン大統領はロシアがウクライナを侵攻しないことを条件に、プーチン大統領との会談に『原則として』合意した」
ギリギリの駆け引きが続いています。
ベラルーシで行われているロシア軍との合同軍事演習。ロシア軍は20日に撤収するとしていましたが、今後も続けることで合意したとベラルーシ国防省が明かしました。
その理由は「ウクライナ東部の情勢が悪化している」からだとしています。
一体、今、ウクライナ東部で何が起こっているのでしょうか。
ロシアと国境を接するウクライナ東部・ドネツク。親ロシア派勢力が支配する街では、警報のサイレンが鳴り響いていました。
2014年、ロシアが南部クリミア半島を一方的に編入。その後、東部の地域でロシアが支援する親ロシア派勢力が広い範囲を掌握し、「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」を名乗ったのです。
この地域では、ウクライナ軍との戦闘が断続的に続いています。
親ロシア派勢力の支配地域の住民:「ドアに近寄った時、着弾の音を聞きました。ドアを開けると真っ黒で、廊下に出ると窓はこのように割れてしまって、あそこにほら、着弾した痕があります」
ウクライナ軍によりますと、19日、ウクライナ東部で親ロシア派の攻撃を受け、兵士2人が死亡、4人がけがをしたといいます。また、幼稚園も砲撃を受け、先生2人がけがをしました。
ウクライナ政府、親ロシア派勢力ともに相手による砲撃だったと批判し合っています。
そんななか、親ロシア派は徴兵のための「総動員令」を出しました。その一方で・・・。
女性や子どもら数百人が列車に乗り込みます。親ロシア派勢力は、住民をロシア南部へと避難させています。
住民:「戦争をやめて下さい。ゼレンスキーに言って下さい。プーチンに言って下さい。もう全部やめて。もうこれ以上、耐えられない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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