“子ども気温”で熱中症に!?大人の「プラス7℃」対策どうする?(2023年7月20日)
21日から夏休みという小中学校も多く、子どもが外で遊ぶ機会も増えそうです。そこで“子ども目線”で熱中症を分析していきます。すると“大人にはない危険”が潜んでいることが分かりました。
■子どもの胸あたりの気温は“大人+7℃”
子どもの熱中症リスクが高いことがよく分かる実証実験があります。
「サントリー」と「ウェザーマップ」の共同実験で、天気は快晴、気温31.4℃の真夏日に行われました。身長170センチの大人と身長120センチの子どもの、胸の高さの気温を比べたものです。
サーモカメラで見てみると、その差は一目瞭然です。大人の胸は黄色で31.1℃、子どもの胸は真っ赤で38.2℃、7.1℃も違うことが分かりました。
炎天下ではアスファルトなどの地面も暑くなります。身長が低い子どもは、その照り返しの影響を大きく受けるということです。
子どもの熱中症リスクは“照り返しの暑さ”だけではありません。
国立成育医療研究センターによりますと、子どもは汗をかく機能が未熟で汗をかくのに時間がかかるため、大人よりも体温調整がうまくできないそうです。さらに、大人よりも体の水分割合が高く外気温の影響を受けやすいそうです。
こうしたことから、子どもは大人よりも熱中症になりやすいです。
■子どもの水分補給を「大人の責任」で
では熱中症になりやすい子どもを暑さから守るためには、どうすればいいのでしょうか。
国立成育医療研究センターによりますと、“大人の責任”で水分補給をさせてあげることが大事だといいます。
子どもが「のどが渇いた」と訴えた時には、すでに体内の水分が失われている状態だそうです。ですから、大人が「都度、飲ませてあげる」。また、子どもだけで遊びに行く時は水筒を持たせて、喉が渇く前に水分を補給させることが大切だということです。
猛暑のなか運動する時は、小学校高学年(9~12歳)で、20分ごとに100~250ミリリットルの水分を取ることが目安になるそうです。
■子どもの「見た目の変化」「言葉」に注意
そして、「前兆を見逃さない」ことも大切になってきます。
子どもは遊んでいると夢中になって体の異変に気付かなかったり、うまく言葉にできなかったりするなど、自分の体調の変化を訴えられないこともあります。
「顔が赤い」「大量の汗」など見た目の変化や、「眠たい」「疲れた」という言葉は、熱中症のサインかもしれません。ですので、大人がこうした前兆を見逃さないこと、何かあったら涼しい場所で休ませることが大切だということです。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年7月20日放送)
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