“キャラ弁教室”外国人客3倍に 旅の目的は「日本を体験」6月の訪日外国人200万人超(2023年7月19日)

“キャラ弁教室”外国人客3倍に 旅の目的は「日本を体験」6月の訪日外国人200万人超(2023年7月19日)

“キャラ弁教室”外国人客3倍に 旅の目的は「日本を体験」6月の訪日外国人200万人超(2023年7月19日)

6月の訪日外国人の数は207万3300人と、3年5カ月ぶりに200万人を超えたことが発表されました。年間3000万人以上がやって来ていたコロナ前には及ばずとも、確実に回復しています。海外からの観光客は今、何を求めて日本を訪れているのでしょうか。

羽田の第2ターミナルでは国際線の運航が再開されました。

ANA・井上慎一社長:「中国からの団体旅客が、まだ解禁になっていないので、それを除いて、すでに約7割戻っている。実質ほぼ戻っているのではないか」

東京・墨田区にあるレストラン『横綱とんかつ どすこい田中』は、外国人観光客の方々で満席となっていました。皆さんが見つめるその先では、相撲の取り組みが行われています。観戦を楽しむだけでなく、参加することもできます。

ドイツから来た、アンディー・ケスラーさん(60):「わくわくするね。(Q.自信ある)ないよ」

相撲イベントは週に3回開かれていて、アメリカやイギリスを中心に世界中から観光客が押し寄せています。参加費は1人、1万1000円。それでも満席になる訳とは。

アメリカから来た人:「“日本を体験”する、珍しいことをするのが目的です。(Q.例えばどんな体験をしたい)寿司づくり体験とか、魚市場にも行く」

『横綱とんかつ どすこい田中』元常幸龍・佐久間貴之さん:「海外観光客のツアーの一環で入れてもらえている状況。もう今月も先月もずっと空きがない」

フランスからやって来た、ディロンさん一家。やはり、日本ならではの体験を求めていました。

フランスから来た、オレリ・ディロンさん(47):「弁当教室なら、一度習えば、帰国してから、また家で作ることができるので」

『わしょクック』は、外国人をターゲットとした、お料理教室。

オレリ・ディロンさん:「(Q.弁当の魅力は)小さな弁当箱に野菜・ごはん・肉と綺麗に詰められているところ。フランスには伝統的な弁当箱はありません。パンの間に何かを挟んでサンドイッチにしたりしますが、箱には詰めません」

キャラ弁は、外国人観光客の1番人気です。予約は、コロナ前の3倍にも増えました。

わしょクック、山崎由香インストラクター:「単なる観光ではなく、体験したいという方が増えている」

体験を重視する傾向は、観光庁が19日に発表したデータからも、明らかに。娯楽等サービス費(4~6月期)は2019年の411億円でしたが、2023年は463億円となっています。コロナ前と比べ、娯楽などサービスへの消費をアメリカからの観光客が中心に、押し上げていました。

アメリカから来た、ベンさん(50):「人との出会いや食文化を知る方が、パッケージツアーよりも学びが多い」

■日本に関心 きっかけはSNS

どのように情報収集をしているのか。渋谷の外国人観光客20組に聞いたところ、「SNSを使う」という人がほとんどでした。

アゼルバイジャンから来た2人組(20代)はスイーツが好きで、普段からインスタグラムでチェック。そのなかで、東京のパンケーキが“おすすめ投稿”として表示され「どうしても食べたい」と思ったことが訪日の理由だということです。

ドイツから来た2人組(20代)は、YouTuberの動画を観たのがきっかけです。そのYouTuberは、世界中に1億人以上のチャンネル登録者がいて、普段はゲーム動画を投稿していますが、実は日本に移住してきた外国の方で、あいまに日本での生活も配信していたということです。その動画を観て日本に興味を持ち「自分の目で見てみたい」と思ったということです。

さらに、実際に日本に来た人が発信する側に回ることで、日本の魅力の周知に貢献してくれているといった流れができているようです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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