停電で全線運休のニュートラム、午後８時半めどで運転再開へ 大阪メトロは会見で謝罪
大阪メトロ交通事業本部長 堀元治・常務取締役
「ご利用の皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けしたこと心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」
この日午後、会見で謝罪した大阪メトロの担当者。１８日、大阪市住之江区のコスモスクエア駅と住之江公園駅を結ぶニュートラムが帰宅ラッシュの時間帯と重なる午後６時半過ぎに突然止まりました。
この影響で列車４本が駅の間で停車し、乗客約１３０人が線路の脇を歩くなどして、最寄りの駅に避難しました。その原因は、変電所設備の故障による停電です。
大阪メトロによりますと、電気設備が損傷し、ショートしたことで停電が発生。これによりニュートラムの列車への電気の供給も停止したため、全線で運行ができなくなってしまったということです。
大阪メトロ交通事業本部 北野公一・電気部長
「３５年程度もつというところで設計していまして、今回発生した箇所については設置後７年目なので経年による劣化ということは考えていない」
（Ｑ：壊れた時の想定は特になかったのか？）
大阪メトロ交通事業本部長 堀元治・常務取締役
「はい、基本的にはそういう想定はしていない」
ニュートラムは１９日朝も運行を再開できず、中央線との乗り換え駅であるコスモスクエア駅には、バスを待つ長い列ができるなど利用客も困惑した様子でした。
利用客
「乗り口まで行った時に来ていないなと思って（運休を）知りました」
「ニュートラムは自動運転で非常に有名ですが、まさか止まるとは思っていませんでした」
「帰りますよ。仕方ない。出直ししないと」
大阪メトロは、バスによる振替輸送を実施するなどの対策を取っていますが、１８日から１９日にかけ、４万人を超える乗客に影響が出る見込みだとしています。
大阪メトロ交通事業本部長 堀元治・常務取締役
「部品の交換など現在復旧を進めているところ。夕方までには復旧を目指し、いま作業に取り組んでいるところでご理解いただけたら」
大阪メトロによると、ニュートラムは午後８時半をめどに運転を再開する見込みだということです。
