約40年介護の妻を車椅子ごと殺害の罪　夫に懲役3年の判決　横浜地裁小田原支部(2023年7月18日)

約40年介護の妻を車椅子ごと殺害の罪　夫に懲役3年の判決　横浜地裁小田原支部(2023年7月18日)

　車椅子ごと79歳の妻を海に突き落として殺害したとして、殺人の罪に問われている82歳の夫に横浜地裁小田原支部は懲役3年の判決を言い渡しました。

　藤原宏被告（82）は去年11月、妻の照子さん（79）を車椅子ごと海に突き落として殺害したとして、殺人の罪に問われています。

　18日の判決で、横浜地裁小田原支部は「およそ40年間、子育てをしながら献身的に介護してきたのは被告人の強い責任感と真面目な性格を物語っている」としながらも、「被害者は何の落ち度がないにもかかわらず、信頼する夫に車椅子ごと海に突き落とされた。その絶望感や無念さは計り知れない。周囲のサポートを拒んだことからも、典型的な介護疲れの事案と同視できない」として、懲役3年の判決を言い渡しました。
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