複数の防犯カメラを独自入手…犯行前後の“不可解な行動”  甲府時計店強盗(2023年7月15日)

複数の防犯カメラを独自入手…犯行前後の“不可解な行動”  甲府時計店強盗(2023年7月15日)

複数の防犯カメラを独自入手…犯行前後の“不可解な行動”  甲府時計店強盗(2023年7月15日)

またしても白昼堂々、時計店が狙われた強盗事件。

被害に遭った店長インタビュー
「あのね、こう刃物を持って『殺すぞ』って。怖かったですね…」

事件が起きたのは13日午前11時過ぎ。店に押し入った男たちは、ショーケースをバールで叩き割るなどして、ロレックスを含む高級腕時計2300万円相当を強奪。しかし、逃走中の電車内で身柄を確保され、15日に送検されました

庄賀由花ディレクター
「現場となった時計店近くの防犯カメラには、犯行直後にバイクで逃走する様子が映っていました」

サタデーステーションは、新たに複数の防犯カメラの映像を独自入手。それらを分析すると、犯行は計画的だった一方で、数々の不可解な面が浮き彫りになってきました。

この防犯カメラは、犯行現場に続く路地を映しています。バイクに乗った人物が、現場付近にやって来るとバイクの向きを変え、そのまま置いて立ち去ります。不可解なのは、この行動は犯行時刻の1時間も前。ゆえに、近所の人にも目撃されていました。

近所の人
「朝10時15分くらいにここを通ったら、ここに若い男の人、20代くらいがいて、真ん中にバイクのある状態で電話しながら座っていました」

そして、こちらの防犯カメラには、11時ごろ、黒い服装の3人が犯行現場へ向かう様子が映っています。時刻は11時2分ごろです。4人が何か言葉を交わしています。先に1人が出て行くとその後、3人が手にバールのようなものを持って飛び出して行きました。そして…

被害に遭った店長インタビュー
「こう刃物を持って「殺すぞ」って。まぁ、割られて盗られた。1分くらいですね」

その直後の様子を捉えたのがこのカメラ。現場から出てきた2人が何かを手渡しているのがわかります。そして、バイクで逃走中に転倒する映像に続きます。その後、2人が乗ったバイクは、車道に出ると、最初の交差点を右折。その直前には容疑者2人とみられる人物が同じ方向に逃走する姿も映っていました。

捜査関係者によると彼らが向かった先、被害に遭った店から100mほどの駐車場に逃走用の白いワゴン車が停められていました。不可解なのは、なぜこの距離でバイクを使い、二手に分かれたのかという事。逃走中らしき様子も防犯カメラに捉えられています。午前11時10分ごろには、北に向かって進んでいました。

ワゴン車はそのまま逃走するのではなく、4人が向ったのは、6キロ先のJR石和温泉駅でした。駅に到着後、下崎容疑者以外の3人は、ここから「特急かいじ」に乗車。電車を使う事で、捜査の目を欺くつもりだったのでしょうか?不可解な行動の結末は…

駅のアナウンス「3番線には特急カイジ20号、新宿行きが9両編成で到着いたします」

立川駅に到着したところで、待ち構えていた警察官に連れられ立川署へと向かいました。犯行からわずか2時間の出来事です。この3人のうち1人が、盗んだ高級腕時計を複数所持していたことが新たに分かりました。一方、車で逃走し、その後逮捕された崎容疑者は、盗んだ品物について…

下崎容疑者の供述
「踏切の近くに捨てた」

新たに入手したJRの踏切近くの防犯カメラに、逃走中とみられる車が映っていました。ここから50mほど進むと踏切があります。供述通り、このあたりで盗んだ品物を捨てたのでしょうか?

庄賀由花ディレクター
「こちらの踏切は周辺に多くの住宅もあり、人目につきやすいため、なぜこの辺りで品物を捨てたのか不可解な印象です」

警察は、盗品の回収役が別にいたのではないかとみて慎重に調べを進めています。

サタデーステーション 7月15日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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