「竜巻だ」関東で連日“突風”被害、このような前触れに注意!【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「竜巻だ」関東で連日“突風”被害、このような前触れに注意!【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「竜巻だ」関東で連日“突風”被害、このような前触れに注意!【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

日本海を中心に大雨となった13日。各地で記録的短時間大雨情報が発表されました。一方、関東では連日、突風の被害が出ています。突風の前触れ、こんな時は注意してください。

■突風、雷雨を目撃「空気が振動してくるような雷だった」

加藤シルビアキャスター:
7月12日、茨城・行方市で突風被害がありました。午後5時ごろ、建物が倒壊したり、電信柱が倒れたりといった被害がありました。市内では一時、310軒が停電したということです。13日、地元の気象台が調査を行っています。

11日も突風被害が広範囲でありました。群馬・茨城・埼玉・千葉で、午後6時10分ごろから、県境付近を中心に、少なくとも70件以上の被害がありました。複数の市や町にまたがって被害が確認されています。
群馬・館林市では、建物の屋根やシャッターが壊れたり、茨城・境町では、ビニールハウスが倒壊したりといった被害がありました。

突風、雷雨を目撃した方は…
「地鳴りじゃないけど、本当に空気が振動してくるような雷だった」
「ちょっと風が吹いてきたなって思ったら、突然、竜巻みたいな風が入り乱れて吹いた」

■突風の正体は「ダウンバースト」「ガストフロント」か

加藤キャスター:
これらの突風は一体何だったのか?

突風をもたらした現象は、11日のものについては、気象台の調査で、「ダウンバースト」、または「ガストフロント」の可能性が高いということがわかっています。

根拠としては、▼発生時に活発な積乱雲が通過中だったこと、▼突風は比較的短時間(1~10分程度)だったこと、▼強い雨やひょうを伴っていたという複数の証言、などが挙げられるということです。

「ダウンバースト」とは、積乱雲が発生したとき、そこから出てくる、下降気流が地表にぶつかることによって、冷たい空気が水平方向に広がること。被害地域は、円形・だ円形に広がるのが特徴です。

「ガストフロント」とは、積乱雲から発生する、下降気流の下にある冷たい空気が、水平方向に暖かい空気の方に向かって移動すること。被害地域は、ダウンバーストより広範囲であることが特徴です。

両者とも、上昇気流でできる竜巻とは違う仕組み。

■身を守るためには“前触れに”注意

加藤キャスター:
13日、積乱雲やカミナリ雲ができやすい地域を見ていきたいと思います。
夕方は、栃木・宇都宮市、佐野市などで、発雷確率が高くなっています。
夜も、北関東を中心に発雷確率が高くなっています。
気象予報士の國本未華さんによりますと、「12日のように局地的に突風を伴う恐れもあるので注意してください」ということでした。

では、突風にはどのように対応したらいいのか?

次のような前触れに注意してください。

▼真っ黒な雲、▼雷の音、▼急に冷たい風が吹く、など。

前触れに気付いたら、▼丈夫な建物に入る、▼窓や壁から離れる、▼車の運転を控える、といった対応をするようにしてください。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
異常気象がどんどん進んでいますので、今までとは違った対応や、違った予報のあり方みたいなものが必要だと思います。この前の九州の件もそうですけど、非常に大きな災害が、今までの想定を超えて起きていますので、新しい対応も必要だと思います。

井上貴博キャスター:
毎年のように、例えば九州には2年に一度、大きな災害が起きてますし、政府としても抜本的に考え直さないと暮らせなくなる。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
東日本大震災の直後に、アメリカにある緊急事態管理庁という組織があるんですけれど、それと同じようなものを日本に作るべきだという議論があったが、結局、沙汰止みになってしまった。これだけ災害起きますと、緊急支援部隊、支援チームみたいなものが必要ですよね。

井上キャスター:
ここまでくると、自治体だけでは賄いきれない部分もあるでしょうしね。

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