看護師 “介助”負担増で疲弊・・・高齢者入院増で過酷な現場(2022年2月19日)
(医療スタッフ)
「息苦しいですか」
全国の重症者数は1480人。
高止まりが続く状況に、医療現場では―
(患者)
「肺の方は大丈夫ですか」
コロナに感染し入院が決まった男性。
この病院、入院患者の平均年齢は83歳だといいます。
(邦和病院・救急専門医 和田邦雄院長)
「高齢者施設そのものからの入院依頼が多いですね。普段も病院で寝泊りしています。そうでないと対応できない」
増加を続ける高齢者の感染。
そして病院にはさらなる負担も・・・
(邦和病院・救急専門医 和田邦雄院長)
「食事の介助は介護ですよね。ずーっと付きっきりの状態」
高齢のコロナ患者が増えているという邦和病院。
いま、通常業務に加え、ある負担が大きくなっているといいます。
(看護師)
「ご飯食べようか」
(患者)
「うん?」
(看護師)
「ご飯」
看護師が行っているのは、食事の介助です。
こうした介護の面で、看護師が関わる業務がひっ迫しています。
(邦和病院・看護師長)
「食事とか、体位交換とかオムツ交換とか、日常全般的なところで大変ですね」
中には認知症の入院患者もおり、看護師は日々、対応に追われているといいます。
(邦和病院・看護師長)
「人員はとてもほしいところではあるんですけれど、スタッフのなかで協力しあいながら乗り切らないといけないかなと」
“介護”対応への負担は別の病院でも―
「看護現場はもうギリギリ。看護崩壊が既に起きている印象」
SNSにこう書き込みをした、コロナ対応にあたる男性看護師は―
(コロナ対応に関わる男性看護師)
「介護面での負担がとても大きくなったと感じます。このような状況が続けば退職する看護師も出ますので、とても現状の看護提供を維持することはできないです。同僚は疲弊しきっていますし、いっそ感染してしまったほうが楽だという声をたくさん聞きます」
ひっ迫が続く医療現場。
高齢者の重症化を防ぐために必要なことは―
(邦和病院・救急専門医 和田邦雄院長)
「(ワクチン接種の)3回目ぜひ、みなさん早くされた方が。それが今のコロナのピークをうまく乗り切るひとつの手段ですね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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