切断遺体事件発生から9日計画的金髪の人物浮上も元捜査1課長の注目点(2023年7月11日)

切断遺体事件発生から9日計画的金髪の人物浮上も元捜査1課長の注目点(2023年7月11日)

“切断遺体”事件発生から9日 計画的?“金髪の人物”浮上も…元捜査1課長の注目点(2023年7月11日)

 頭部のない男性の遺体がホテルで見つかった事件で、被害者の男性は入室直後に殺害されたとみられることが新たに分かりました。事件発生から1週間以上、北海道警の元捜査一課長と現場を歩いてみました。

■計画的?洗面台など使用形跡なし

 被害男性ともう1人の人物が一緒に入った客室です。被害男性の遺体はこのつい立ての向こうにある浴室で頭部のない状態で見つかりました。

 新たに関係者への取材で、2人がベッドルームや洗面台などを使っていなかったことが分かったのです。

■“切断遺体”入室の直後に殺害か

 ベッドは2人が入室する前にホテルの従業員がベッドメイキングした状態とほぼ変わらず、ベッドで争ったような形跡もなかったといいます。このことが意味するのは入室直後に殺害された可能性です。

 警察は、被害男性とともに客室に入った人物が部屋に入った直後に浴室で犯行に及んだ可能性があるとみているのです。だとしたら“最初から殺害目的でホテルに入った”計画的犯行という可能性も考えられないでしょうか。

 警察の動きで新たな情報があります。被害男性の行きつけだった北海道・稚内の宿泊施設。被害男性は趣味のバイクで訪れては他の宿泊者と楽しそうに語らっていたといいます。

 男性の行きつけの宿の関係者:「ビール1杯飲んで普通におしゃべりして。すごく良い人だし、仕事も真面目にするし。知っている人は皆ショックですよ。びっくりです」

 事件直後、警察がこの宿を訪ねてきたといいます。容疑者とみられる人物が泊まりにこなかったか尋ねられたというのです。

 男性の行きつけの宿の関係者:「事件のあった次の日かな。広いつばの帽子をかぶって金髪で。そういう人は泊まっていませんね、という話を(警察に)した」

■事件に関与?“金髪の人物”浮上

 警察が捜す幅広の帽子に金髪の人物。この人物が容疑者なのでしょうか。

 事件があった時、何があったのか。整理します。
 1日午後4時から午後10時まで男性は1人でディスコイベントに参加。午後10時35分ごろ、ホテルに一緒に入った人物と待ち合わせ場所で合流します。

 午後11時ごろ、2人は待ち合わせ場所から数十メートルのホテルに入ったとみられます。その時、もう1人の人物は女性のような服を着ていて、黒いスーツケースを持っていました。

■元道警捜査1課長が注目した点

 元北海道警捜査1課長の斉藤穣氏は、スーツケース、そして待ち合わせ場所と現場のホテルの近さに注目します。

 元北海道警 捜査1課長 斉藤穣氏:「はじめからあそこのホテルに入るという連絡を示し合わせて待ち合わせてたという可能性が強い。だから(2人は)以前、このホテルを利用したことがあると思います。大きなスーツケースを入室直後から持ってきているわけですよね。そう考えると最初から殺害して身元が分かるものは、一切合切そこに詰めて、警察の捜査を攪乱(かくらん)しようという意図はあったと思う」

 北海道警は、現場から立ち去った人物が容疑者とみて行方を追っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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