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川崎でウクライナ伝統の「夏祭り」 避難者支援の取り組み 主催者が込めた“思い”(2023年7月10日)
ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、9日、神奈川県川崎市でウクライナ伝統の夏祭りが行われた。祭りの主催者には、避難した人たちに“自分の力で立ち上がってほしい”という思いがあった。
■避難者「ウクライナに戻ったような気分」
ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、9日、神奈川県川崎市でウクライナ伝統の夏祭り「クパーラ祭り」が行われた。
「クパーラ祭り」は、1年で昼が最も長くなる夏至に行われていて、夏を前にさまざまな悪霊を払い心身を清める祭りだという。
キーウ近郊から避難した人:「民族衣装を着るとワクワクします。この祭りに参加したおかげで、今はウクライナに戻ったような気分です」
彼女は去年5月、祖国を離れ、日本での避難生活を余儀なくされた。今は、生活への不安を感じているという。
キーウ近郊から避難した人:「日本語が話せないから、コミュニケーションが難しいです」
この祭りは、ロシアが侵攻する前から日本に住んでいたウクライナ人が設立した団体「日本ウクライナ友好協会クラヤヌィ」と「日本財団」が協力して実現したという。
日本ウクライナ友好協会クラヤヌィ オレナ氏:「今は多くの避難してきたウクライナ人もいるし、仲間もすごく増えてきたんです。色々な気持ちでいるのですが、なるべく皆の気持ちを盛り上げて、もう少し元気づけるという気持ちも強かったです。仕事がなく、家にこもったりする人もいる」
祭りでは、避難者を支援する取り組みも行われていた。
■避難者が作った雑貨販売…売り上げ一部は寄付
この祭りでは、避難してきているウクライナ人と日本人が交流しやすいような環境が作られていた。
子ども:「(Q.何をしていますか?)皆は、毛糸で遊んでいる」
スタッフ:「(Q.何を作っていますか?)ウクライナのお守り。モタンカです」
古くからウクライナに伝えられるお守り“モタンカ人形”や、花かんむりの作り方などを教えるワークショップも開かれた。
キーウから避難した人:「日本の人たちが私たちの文化に興味を持ってくれて、とてもうれしいです」
一方で、避難者を支援する取り組みも行われている。
スタッフ:「避難者の皆さんが作られていて、6歳から72歳の避難者が作っている」
ブースでは、避難者が作った雑貨を販売。売り上げの一部は、ウクライナに寄付されるという。
祭りのクライマックスは、伝統舞踊の「ホロヴォード」を皆で輪になって歌いながら、踊りを楽しんだ。初めは躊躇する人もいたが、次第に参加者が増え、最後は誰もが時間を忘れ踊りを楽しんでいた。
日本ウクライナ友好協会クラヤヌィ オレナ氏:「皆、避難者か在日か日本人、関係なく皆来てくださいっていう空間を作りたかったので。それができて、とてもよかったと思います。また来年は、もう一回やりたいと思います」
■避難者が…前向きな気持ちで働く“工夫”
取材した「クパーラ祭り」を主催した日本ウクライナ友好協会クラヤヌィでは、避難してきた人への支援の場を広げている。
今年2月には、東京・武蔵野市にカフェをオープン。そこでは、現在18人のウクライナ人が働いているそうで、そのうち15人が、侵攻後に日本に避難してきた人なのだそうだ。
避難してきた人は、日本語が話せない人も多く、働く場所が見つかりにくいという。そうした人たちに働いてもらう場所を提供するだけでなく、侵攻前から日本に住んでいたウクライナ人も働いているため、日本語を学ぶ場にもなっているのだという。
そんなカフェのメニュー、1番人気はウクライナの伝統料理ボルシチ。最近加わったメニューは、ほうれん草ベースの緑のボルシチで、人気急上昇中だそうだ。
そして、ワレヌィキという日本の水餃子のようなものも、よく注文されているそうだ。
カフェで働くウクライナから避難してきた人は「日本語ができないので仕事に就けなかったが、この店で祖国のために働けることができてとてもうれしい。ウクライナ人と気持ちを共有できることも大事。小さなウクライナみたいで、安心できる場所です」と話していた
日本ウクライナ友好協会のカフェ担当のイーゴルさんによると、このカフェの利益の一部は、実はウクライナ支援に使われているという。
そうすることで、働いているスタッフは、「仕事をもらっている」という後ろ向きな気持ちではなく、「ウクライナのために自分が役に立つ」という主体性を持って、前向きな気持ちで働くことができているそうだ。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年7月10日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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