都市型クマアーバンベア住宅近くで出没相次ぐ原因の一つは田畑の荒廃知っておきたい(2023年6月19日)

都市型クマアーバンベア住宅近くで出没相次ぐ原因の一つは田畑の荒廃知っておきたい(2023年6月19日)

都市型クマ「アーバンベア」 住宅近くで出没相次ぐ…原因の一つは「田畑の荒廃」【知っておきたい!】(2023年6月19日)

 都市部や住宅地に出没するクマ「アーバンベア」の目撃情報が、北海道だけでなく本州でも相次いでいます。なぜ、クマと人間との距離が縮まっているのでしょうか。

■住宅近くで…“出没”相次ぐ

 北海道岩見沢市内で、住宅のすぐそばに設置された「ワナ」にかかった大きなクマ。鉄格子の隙間から鋭い爪を見せ、時折うなり声を上げます。

 カメラを構えた人に対して、飛びかかる様子も…。体長およそ1.6メートル、体重はおよそ120キロ。推定7歳のメスのヒグマだといいます。

 農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー 原田勝男さん:「かなり暴れていました。おりの中で、右往左往していました」

 また、札幌市内では17日、幼稚園の敷地で体長1.7メートルほどのクマが目撃されました。

 目撃者:「カラスがすごく鳴いたので、なぜ鳴くんだろうと思って見上げたら、クマがこっちを向いていたんです。30メートルくらい前で目撃しました」

 この付近では先月から、クマの出没が相次ぎ、ヒグマ注意報を出すなど警戒が続いています。

 岩手県や宮城県でも、住宅のそばでクマの目撃が相次ぎ、警報を出して注意を呼び掛けています。

■「田畑の荒廃」原因の一つ

 最近は、街中に出没する都市型のクマ「アーバンベア」が増えているといいます。

 原因の一つが、田畑の荒廃。かつては、田畑が里山と街の境界の役割を果たしていたため、クマは人里まではあまり近付いてきませんでした。

 しかし、過疎化や高齢化で田畑だった部分に草木が生い茂るようになり、クマが生息できる場所が広がり、人里に迫ってきたといいます。

 原田さん:「クマは非常に憶病な動物ですから、体をあまり人間に見せたがらない。草を刈ったり、枝を払ったりして、見通しや環境を良くすることが大事」

(「グッド!モーニング」2023年6月19日放送分より)
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