過去最悪の“夏の嵐”オランダを直撃 世界の平均気温3日連続で過去最高(2023年7月7日)
日本では今年一番の暑さを記録しましたが、世界の平均気温も上がっています。3日連続で「これまでで最も暑い1日」を記録しました。
突然、襲ってきた猛烈な風。舞い上がったビーチの砂が横殴りに打ち付けてきます。吹き飛ばされないよう耐えるサーファーたち。ここはオランダの海岸。まるで台風のような巨大な雲の渦が覆い、最大風速40メートル。その中心部がオランダを直撃。波は大荒れ、岸にぶつかりそうになる大型船。「外に出ないように」と、当局はオランダ全土に屋内にとどまるよう警告していました。
地元の住民:「周りは倒木だらけだったわ」
季節外れの嵐がほぼ全土に吹き荒れ、「過去最悪の夏の嵐」となったのです。
ヨーロッパ各地を豪雨と干ばつが襲うなか、今月4日に世界の平均気温は観測史上、最高を記録。いわば、地球全体が最も暑い日になったのです。さらに海面水温も観測史上最も高く、イギリスでは「海洋熱波」と呼ばれる現象も発生。
異常ともいえる暑さは南半球にある南米チリでも。崖の上の家は岸辺の土砂が削られ、まさに崖っぷちの状態。河川は氾濫。川沿いの集落を次々と飲み込んだのです。
地元の住民:「大切にしていたものをわずが数秒で失った」
南半球は現在、冬。地元メディアによりますと、この時期は太平洋から来る雲がアンデス山脈とぶつかって雪になりますが、今年は山間部も異常な暑さの影響で雪にならず、雨が降り注いだのです。積もるはずの雪が雨のまま川へ流れ込み、洪水を引き起こしたというのです。
異常な暑さと大雨、その両方の災害が襲っている中国。中国内陸部の都市・重慶では断続的に大雨が降り続け、河川が氾濫。橋が流されるなど、これまで17人以上が死亡。その一方で、北京では強い日差しが降り注ぎ、40℃を超す暑さに。
旅行者:「とても暑い。ここ数日、本当に暑い」
7月に入り、さらに厳しい暑さは続くと予想され、当局は洪水や土砂崩れなど災害への警戒を呼び掛けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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