立ち去った人物の足取り特定は被害者の携帯不明捜査難航か(2023年7月6日)

“立ち去った人物”の足取り、特定は？　被害者の携帯不明…捜査難航か(2023年7月6日)

　頭部のない男性の遺体がホテルで見つかった事件。男性は事件の直前、ディスコイベントに参加していたことが新たに分かりました。その後、ホテル周辺で現場から立ち去った人物と待ち合わせたとみられています。警察は現場から立ち去った人物に今、どのように迫っているのでしょうか。道警記者室から報告です。

　（山上暢記者報告）
　あらゆる可能性を排除せずに様々な捜査を行っている段階だと思います。今、一番の焦点は現場から立ち去った人物の足取りです。

　現場は繁華街のため非常に防犯カメラが多い場所です。そのため防犯カメラの映像をつなぎ合わせていく、いわゆる「リレー捜査」を行っている段階だとみられます。

　現場周辺で取材を進めると、近所の住人からこんな声が聞かれました。それは警察からある聞き込みを受けたというもので、その内容が「事件があった2日の深夜に、この辺で急発進をする車を見なかったかと聞かれた」ということです。

　その人は特に心当たりはなかったということですが、現場周辺の繁華街は駐車場も非常に多い場所になります。そのため現場から立ち去った人物が車を使って逃走したということも含め、あらゆる可能性を視野に調べが進められているとみられます。

　（Q.今、取材ではどこまでこの人物を絞り込めているとみている？）
　我々も捜査幹部などを取材していますが、その言葉を額面通りに受け止めるとすれば、まだ、現場から立ち去った人物の特定とまでは至っていないのではないかと思います。

　現場から立ち去った人物ですが、被害者の身元につながるような所持品、例えば携帯電話とかが一切なくなっている、持ち去っているという可能性があります。被害者の身元が北海道恵庭市に住む会社員の男性ということが分かりましたが、そこから立ち去った人物につながる情報というのは見えてこないということです。

　携帯電話がなくなっていることも含めて手掛かりがないことから、捜査幹部を取材すると、そう簡単にはいかないとこぼしていました。

　今回、捜査本部で240人態勢という、あまり例のない大規模な捜査態勢を現在、敷いています。まずはどんな些細なことでもヒントになることを積み重ね、現場から立ち去った人物の特定につなげているというような状況だと思います。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>