【現地報告】韓国の新大統領に李在明氏 選挙戦で感じた「熱量」投票率は約80%、10時間半の生放送

【現地報告】韓国の新大統領に李在明氏 選挙戦で感じた「熱量」投票率は約80%、10時間半の生放送

【現地報告】韓国の新大統領に李在明氏 選挙戦で感じた「熱量」投票率は約80%、10時間半の生放送

 3日投開票が行われた韓国大統領選挙は、歴代最多得票で最大野党の李在明(イジェミョン)氏が当選しました。現地から最新情報を中継でお伝えします。
(取材・報告=上野巧郎記者)

 (上野記者)
 いま、ご覧いただいているのは、半年前に尹(ユン)前大統領が戒厳令を出して韓国軍が突入した韓国の国会議事堂です。今朝、この国会議事堂では新しい大統領、李在明(イジェミョン)大統領の就任式が行われました。
 韓国の主要メディアも一斉に伝えていて、どの新聞を見ても新しい大統領の誕生を一面で伝えています。中には「国民が内乱に審判を下した」という見出しもあります。半年前の戒厳令の影響が、今なお色濃く国内に残っていて、今回の選挙の争点になったと感じます。

 きのう(3日)誕生した李在明(イジェミョン)新大統領ですが、現在はこの場所から20分ほど離れたヨンサンという場所にある大統領府に移り、新しい閣僚人事を始めています。ネットニュースなどでは、新しい大臣の顔ぶれなどが速報で伝えられています。

 この場所も昨夜は、李在明(イジェミョン)大統領を支援する支援者たちが集まる集会場になっていて、私たちも取材をしていたんですが、午前0時を超えて日付が変わってもどんどん人が集まってきて、徐々に熱気を帯びていく、そういう姿を非常に強く感じました。

 こうした中で新しく誕生した李在明(イジェミョン)大統領。高い投票率となった異例の大統領選挙を経て新しく誕生したわけですが、今後の日韓関係にどのような影響を与えるのでしょうか。

◇◇◇◇◇

 「(李在明氏が)当選確実です」

 韓国を揺るがした戒厳令の発令から半年がたった4日未明。韓国大統領選挙の大勢が判明しました。

 上野記者
 「いま、李在明氏が集会場に姿を現しました。その姿を見て支援者たちは一斉に声をあげています」

 当選したのは最大野党「共に民主党」の李在明(イジェミョン)氏。

 李在明・新大統領
 「大韓民国の皆様、心から感謝申し上げます。内乱を確実に克服し、国民から託された銃やナイフで威嚇する軍事クーデターを二度と起こさないようにすること」

 尹前大統領の戒厳令をきっかけに、混迷が深まった韓国社会を立ち直らせると約束しました。

 李在明氏は最終的に1728万7513票を獲得し、史上最多の得票数を記録。(連合ニュースより)

 また、2022年以来の政権交代となった今回の大統領選挙。最終投票率は79.4%と韓国国内でも高い水準となりました。(連合ニュースより)

 一夜明け、ソウル市民は…。

 「(Q:きのう投票した?)はい、投票しました。お金をくれる公約があるんですが、税金が使わていると思うのでやめてほしい」
 「新しい政権に変わったから、少し不安な部分はみんな感じていると思いますが、とりあえずは信じないと。 私たちが選んだ大統領だから」

 期待の声がある一方、李在明氏は過去には、日本に対し強硬な姿勢を見せてきました。

 李在明氏
 「日本は安全な友好国家か?常に信じられる友好国家だろうか?」
 「日本の核汚染水放出は ”第2の太平洋戦争” として記録されるだろう」

 李在明氏に対し4日朝、石破首相は…。

 石破首相
 「(日韓国交正常化60年)この節目の年に、日韓交流のさらなる活発化をやっていきたい」

 また李在明氏は、就任式で国際関係について言及しました。

 李在明・新大統領
 「強固な韓米同盟を基盤に韓米日協力を強化し、周辺国との関係も国益と実用の 観点からアプローチします」

 新大統領の誕生で日韓関係はどうなっていくのでしょうか。

◇◇◇◇◇

 (上野記者)
 今回は韓国国内でも異例ともいえる、約8割の投票率となりました。当たり前ですが、国民の8割の方が投票所に足を運んで、投票して、自分たちのリーダーを決めるんだという意気込みを非常に感じました。私も普段、日本で取材していますが、韓国との違いの一番は、やはり「熱量」になるのではないかと強く感じました。
 投票率一つとってみてもそうですが、テレビ局の選挙に対する向き合い方を見ても、「熱量」というものの違いを感じました。
 私たちは今回、韓国にある民間放送局「SBS」の選挙特番の裏側に潜入することができたんですが、きのうの午後4時半から、きょうの午前3時まで10時間半にわたって生放送で、選挙特番を放送していました。この10時間半という放送時間、私たちも「よくやってるな」と感じたんですが、当然、民間放送ですから、見てくれる方がいて、スポンサーがいて、ようやく実現できる長時間の番組ということになりますが、放送時間の長さから見ても、韓国国内の選挙に対する「熱量」というものが伝わってくるかと思います。

 一方で、この選挙特番を取材して感じたのは、韓国はエンタメが進んでいる国だなというところです。選挙特番の中では、開票が進むに応じて、各候補がどれほどの票を獲得したのかを映像で伝える手法が取られているんですが、候補者本人の、イジェミョン候補と、もう一つ対抗馬とされていたキムムンスさんの顔を使って、イカゲームを模したCG作品が流れたり、2人が自転車を漕ぎながら追って追われてみたいな関係性が非常に分かりやすく、そして楽しく見られるような工夫が、この10時間半の番組の中で随所に施されているのを、私たちが普段放送している報道との違いという点で感じました。

 やはりその裏には非常に高い「熱量」があるんだなと感じましたが、今回その熱量に後押しされる形で、李在明(イジェミョン)新大統領が誕生したことになります。

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