たばこ吸おうと火つけた瞬間に爆風の衝撃でガラス飛散 新橋のビル爆発で4人重軽傷(2023年7月3日)

「たばこ吸おうと火つけた瞬間に」爆風の衝撃でガラス飛散 新橋のビル爆発で4人重軽傷(2023年7月3日)

東京・新橋の雑居ビルの2階から火が出ました。消防への通報は3日午後3時20分。直前には「爆発音があった」とも伝わっていました。

現場は、JR新橋駅のSL広場から200メートルほど離れた繁華街です。雑居ビルの2階に入っていたのは、「馬好きのオアシス」をコンセプトにしたカフェバーです。当時、カフェバーは、開店準備中だったとみられています。
近くで働く人：「映画のワンシーンじゃないですけど、テロみたいな。今まで聞いたことないすさまじい音でした」
向かい側のビルにいた人：「仕事をしていたら、突然、『ドカーン』という音がして、窓をのぞいたらこの状況になっていた。（Q．1回だけ）1回だけ」

爆発直後の映像では、炎は確認できません。徐々に煙が立ちのぼり、はっきりと炎が確認できるようになったのは、爆発から3分ほど経ってからでした。
向かい側のビルにいた人：「初めは散らかっていた状態で、これで終わりかなって思ったら、だんだん火が出てきて、火が燃え上がってきて。『2階からだ』って言ってたら、3階まで燃え移っていたって感じ」

爆風の衝撃は、同じビルの6階にも。
6階にいた人：「6階にいて、すごい音がして、すごい衝撃だった。入り口のガラス扉は粉々。下の階段から上がってきた爆風で入り口の扉が割れたんだと思う」

この火事でカフェバーの約20平方メートルが焼けました。男性店長（52）は、顔を中心に全身にやけどを負い重傷ですが、意識はあるということです。女性店員（53）も顔にけがをして重傷です。通行人2人も巻き込まれました。男性（53）は、飛び散ったガラスを全身に浴びるなどして重傷で、もう一人の男性（75）は軽傷です。

当時、現場周辺には、ガスの臭いが漂っていたといいます。
近くの飲食店従業員：「（Q．爆発の前に予兆は）今いる地点から100メートル離れているが、結構、ガス漏れの臭いがして、『どこかしら漏れてるのかな』って思った。自分の店に行くところで臭いはした。（Q．出勤するとき臭いは感じた）そうですね」

捜査関係者に対し、店長は「ガス臭いなと思いながらも、喫煙室でたばこを吸おうとライターに火をつけた瞬間に爆発した」と話しているといいます。

警視庁は、カフェバーのガス濃度が通常よりも高く、ガス漏れの可能性が高いとみて、出火原因を詳しく調べています。
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