「明日には…」検査キット不足で悲鳴 厚労相は「１日１００万回分供給可能」 状況改善の見通しは？
こちらは、東京・文京区の内科クリニック。発熱などの症状がある患者には、PCR検査よりも結果がすぐに出る「抗原定性検査キット」をまず使っていますが、けさの時点でキットの残りはわずか18個です。
江戸川橋さくらクリニック 千葉悦子院長
「たぶん明日には無くなっちゃうかなと思います。もう本当に数えながら使ってます」
医薬品の卸売り業者に、”急いで届けてほしい”と依頼していると言いますが・・・。
江戸川橋さくらクリニック 千葉悦子院長
「発注をかけているんですけど、いつ手元に来るかは問屋さんもわからないと言われてひたすら待っています」
「抗原定性検査キット」はPCR検査や抗原定量検査よりも精度が劣る簡易なものですが、短時間で結果がわかるメリットがあります。ただ、オミクロン株による感染拡大で全国的に検査キットの不足が続いていました。
東京・世田谷区のこちらの医師も先月、感染の急拡大で。
下馬６－２１かやしま医院 萱嶋信介院長
「いきなり３、４日分（だけになった）。 これはちょっと困ったなと思ったもんで、問屋さんに問い合わせてみますと、３月に入らないと今の供給はどうなるかまだわからないと」
この医師はその後、区から検査キットの提供を受けたといいます。
慢性的なキット不足に対してきょう、後藤厚生労働大臣は。
後藤茂之厚労相
「（抗原検査キットの）増産について最大限の取り組みを行った結果、１日あたり１００万回分以上の生産・輸入をできる見込み、確保できる見込みとなっています」
後藤厚労大臣は1日100万回分以上の「抗原定性検査」キットを供給できる見通しがたったとして、今週以降、全国的にキットが足りていない状況は「改善していく」としています。
ただ、ある厚労省の幹部は－。
厚労省幹部
「町中の薬局で皆さんが検査キットを買えますか？というと、そこまではまだどこへ行っても買えるという状況には至っていない」
きょう、東京で新たに発表された新型コロナの感染者は1万6129人。10日連続で前の週の同じ曜日を下回っていますが、もう1か月近く毎日1万人以上の感染が発表されています。
（18日16:55）
