今年初の熱中症警戒アラート 雨から一転…猛暑日観測も 激辛ラーメンで暑さ克服!?(2023年7月2日)
2日は大雨から一転、各地で気温が一気に上がり、最高気温が30℃以上の真夏日を観測した地点は今年最多、35℃以上の猛暑日を観測した所もありました。こうしたなか、自宅でエアコンをつけずに熱中症になり、病院に搬送される人もいました。
■真夏日観測 今年最多に
東京都心は2日ぶりの真夏日。人々は夏の装いです。日傘に、サングラス、扇風機。入念な暑さ対策をしてお出掛けです。まだ梅雨は明けていませんが、関東各地は夏さながらの光景が広がります。
海開きの1日は大雨に見舞われ、ひっそりとしていた湘南のビーチ。2日は周辺は今年一番の暑さになり、皆さん海に入ってしのいでいました。季節の移ろいとともに、梅雨の風物詩ももうすぐ見納めでしょうか。
見物客:「陰影がすごくきれい」「やっぱり雨上がりだと違う」
栃木県の神社を淡く彩る2000株のアジサイ。今月中旬までが見頃だそうです。
■全力スイングで暑さ振り払う!?
暑さと戦う人もいました。猛暑日に迫った、群馬県高崎市。ケージの暑さ対策は扇風機のみの施設に、あえて汗を流しに来た皆さん。豪快にフルスイング。
客:「(Q.暑くないですか?)暑くないです。こまめな水分補給をして…」「(Q.暑いなかでのスポーツの楽しさはどこにありますか?)大谷選手が頑張っているので、自分も頑張らなきゃな」
暑さに負けず、なぜ、バットを振り続けられるのでしょうか。
客:「(Q.暑いなか、どうしてバッティングセンターですか?)暑いからです!やっぱり暑いなかやっていると、体がよく動くんで」
■ラーメンで暑さ克服!?
“ムシムシ暑さ”をグルメで乗り切る人たちも。お店の名物が、まるでマグマのように真っ赤な激辛スープが目をひく食べ物。お店の名物の「雷ラーメン」です。ところが、お客さんが口にしていたのは…。
来店客:「味噌ラーメンが食べたかった」「(Q.きょう辛いラーメンではない?)辛いのはちょっと苦手なので」「(Q.きょうは何ラーメン?)塩バターラーメン」「(Q.激辛ラーメンじゃない?)きょうはちょっとお昼まで外で暑いなかで作業をしていたので、このまま辛いのを食べたらまた汗出ちゃうので、おいしいんですけど、きょうはあきらめて塩(ラーメン)に」
お客さんがあえて避けるほどの辛さとは一体…。
上州ラーメン代表・入章央さん:「辛いとね、喉に来ちゃって」
豆板醤(とうばんじゃん)や唐辛子などで辛さを加え、色付けとしてラー油を使用するという徹底ぶり。5段階に分かれている辛さ。一番辛いものは、明らかに真っ赤です。そんな激辛を扱う調理場は、暑くなっていました。サーモカメラで見てみると、涼しい客席とは裏腹に調理場だけが暑くなっています。
上州ラーメン代表・入章央さん:「(Q.厨房(ちゅうぼう)に来ると一気に暑いですね)そうでしょ、(厨房を)出るといくらか違う」
そんな暑いなかでも作る原動力は、辛い物を食べるお客さんの姿です。
上州ラーメン代表・入章央さん:「やっぱり『辛い』と言ってくれるとうれしい」「(Q.お父さんこれ(雷ラーメン)食べられる?)いや、無理です」
2日、関東で気温が最も上がったのは群馬の館林で34.9℃。猛暑日に迫る暑さでした。
■冷房かけず…病院に搬送
梅雨前線が南に離れたことで、梅雨の晴れ間が広がり、今年最多となる417地点で真夏日を観測。大分県では今年初めてとなる、熱中症警戒アラートが発表されました。
恐れていた事態も…。運ばれてきたのは60代の男性。スーパーでの買い物中、総菜売り場に突っ込むように倒れたそうです。こまめに水分は取っていたと言いますが…。
救急隊員:「(Q.クーラーはあるけどつけていない?)自宅にクーラーはあるけどついていないと言っています。朝から暑くてちょっと気持ち悪さはあったそうです」
医師の診断は熱中症でした。
2日、東京では熱中症の疑いで21人が搬送されています。
■大雨被災地 捜索で水分補給
厳しい暑さは被災地にも。行方不明者の捜索が続く大分県由布市では隊員がローテンションを組むなど、休憩を取りながらの捜索となりました。住民は暑さをこらえての片付け作業です。
住民:「この先のことを考えて、どういう方向に生活設計すればいいか思う暇がない」
■被災地で断水 給水所で対応
熱中症の危険が高まっている地域もあります。山口県下関市豊北町では浄水池が被害を受け、今もおよそ1500世帯で断水が続いています。こちらの家では水は出ますが、飲み水としては使えないといいます。
住民:「怖いですね、線状降水帯はね。やっぱりお風呂ですね、暑いから。お風呂と洗濯なんかがね、できないと一番大変」
市は給水所を設けて対応にあたっていて、復旧は4日以降になる見通しです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く