【解説】「1㎡に5人以上いたか」韓国で154人死亡…“群衆雪崩”なぜ起きた?ソウル・梨泰院のハロウィーン群衆事故|TBS NEWS DIG

【解説】「1㎡に5人以上いたか」韓国で154人死亡…“群衆雪崩”なぜ起きた?ソウル・梨泰院のハロウィーン群衆事故|TBS NEWS DIG

【解説】「1㎡に5人以上いたか」韓国で154人死亡…“群衆雪崩”なぜ起きた?ソウル・梨泰院のハロウィーン群衆事故|TBS NEWS DIG

ハロウィーンの夜、韓国・ソウルの梨泰院で154人の犠牲者を出した群衆雪崩。なぜ雪崩が発生したのか?その原因について解説するとともに、群衆雪崩を防ぐためにはどのような対策が必要だったのか?考えます。

■韓国の転倒事故で154人死亡現場の状況とは

ホラン千秋キャスター:
大変衝撃的な事故となりました。現場を詳しく見ていきましょう。

事故現場は、道幅およそ3メートルの路地で、地下鉄の梨泰院駅に向かって下っていくような、なだらかな坂道になっています。決して広いとは言えない道幅です。

この場所で多くの人が犠牲になってしまいました。亡くなったのは154人。けが人は149人です。最も亡くなった人が多かった年代というのは20代で、103人が亡くなりました。この犠牲者の中には外国の人も含まれます。14カ国26人の人が亡くなりました。イラン、中国、ロシア、そして日本人も含まれています。

亡くなったとみられる日本人、1人は冨川芽生さん(26)。日本と韓国の仕事に就きたいと、今年6月から半年間の語学留学中でした。ご両親が10月31日の朝、韓国に渡って、実際に芽生さんだということをこの後、確認される見通しです。

亡くなったもう一人は、政府関係者によりますと小辻杏さん(18)だったということです。

■直前まで事故現場に…「前にも後ろにも行けなくなり」

事件発生前に異変を感じた人がいるということでお話を聞くことができました。

事故発生直前まで周辺にいた人
「前の人に引き返すよう促されたが、後からは地下鉄からの人が続々と・・・前にも後ろにも行けなくなり、本当に苦しいと思うタイミングもあった」

ホランキャスター:
29日午後10時過ぎ、路地で大勢の人が折り重なるように倒れてしまい、大事故になりました。20平方メートルに満たないエリアで、150人以上が犠牲になったということなんですが、道幅は3メートルでしたので3メートル×7メートルくらいの距離のあたりの狭い範囲で多くの人が犠牲になったということになりそうです。

■「ここで転んだら勢いつく…」記者が伝える事故現場

ホランキャスター:
その道幅など現場の感覚では、どのように感じるのか?現場から中継で小川記者に伝えてもらいます。

小川慎記者:
坂が目の前に見えます。いざ実際目の当たりにすると、斜度というのは説明するのが難しいです。非常に急というわけではないのですが、しっかりと高低差が確認できます。

奥まで高さがあって、なだらかな坂がずっと続いているというような感じです。実際ここで転ぶと、相当勢いがつくのだろうなと想像できます。

井上貴博キャスター:
今、警察関係者が出てきてますけど、防護服を着ているようにも見えるんですがどうでしょうか?

小川記者:
防護服のようなものを着ている人は、おそらく科学捜査や鑑識なのではと現地のメディアの方々は話しています。

井上キャスター:
小川記者の感覚として、梨泰院というのは日本で言うと、どの辺りの街に近いですか?

小川記者:
六本木に例えられたりもしますが、街としては非常に若い人が多いです。お店なども立ち並んでいますが、ケバブや日本料理など多国籍の料理店が揃っています。この坂の上の路地には、踊るクラブなども立ち並んでいるエリアとなっていて、かなりこの裏の路地には若い方々も大勢いらっしゃるということです。

井上キャスター:
位置関係で言うと、梨泰院駅はどちらの方向になりますか?

小川記者:
梨泰院駅はすぐ側にあって、ここから30メートルほど先が駅の入り口になります。事故当日は、地下鉄の出口から次々と人が上に上がり、どんどんどんどんと人が多くなっていったということです。

■“群衆雪崩”なぜ発生?「1㎡に5人以上いたか」

ホランキャスター:
なぜ多くの人が犠牲になってしまったのか、街の雰囲気なども含めて見ていきましょう。事故当日、梨泰院にはハロウィーンで人が多く集まっていました。

皆さんが飲んだり遊んだり、若い人が特に訪れる街なのだと思われますが、先ほどの路地を見ても、壁がずっと続いていました。狭くて、左右に抜け道などはないです。

さらに、坂の上からも、そして地下鉄の駅の方向からも、両方向から人が押し寄せ、流れが悪くなってしまい、より人が密集する状況ができてしまったのではないかということなのです。

日本大学の危機管理学部教授、福田充さんによると「1平方メートルに約5人いたのではないか。群衆雪崩が起きてもおかしくない。雪崩が進行方向の後ろに広がったのではないか」

ホランキャスター:
なぜ群衆雪崩が起きるのか、後ろの方向に広がるというのはどういうことなのか見ていきましょう。

足元が見えず、まず1人がつまずき転んでしまいます。そうすると、すぐ後ろの人が近くにいるので、前の人に続いてつまずくような形で転んでしまいます。さらに、進めないのに押されてしまい、その上に次々と折り重なるように人が倒れてしまい、下敷きになって、結果、亡くなる人もいるのだということです。

井上キャスター:
鈴木福さんに伺います。今は当…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20221031-6049066)

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/C1HSlgA

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/fE9ugoY

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/TJmh3tE

TBS NEWSカテゴリの最新記事