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韓国・大学入試“キラー問題”排除へ…尹大統領指示「学校授業で扱わない内容は排除」(2023年6月29日)
「出身大学で将来が決まる」といわれる韓国。その試験では、学校で教わらない超難問が出題されてきたが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が排除するよう指示し、波紋が広がっている。
■運命の分かれ道“キラー問題”
毎年11月、受験生のためにパトカーや白バイが出動するなど、国をあげたサポートが恒例となっている韓国版・大学入学共通テスト「スヌン」。
「出身大学で将来が決まる」とまで言われる韓国だが、その試験問題を巡って、尹大統領が下した“ある指示”が波紋を広げている。
韓国・尹錫悦大統領(15日):「学校の授業で扱わない内容は、出題から排除するように」
韓国では2018年から毎年、試験に学校教育の範囲では学ばない難易度の高い問題が出題されている。その問題は“キラー問題”と呼ばれている。
2018年から受験生をよりふるいにかけるため「スヌン」に導入された“キラー問題”。難関大学を目指す受験生にとっては、この“キラー問題”を解けるかが運命の分かれ道で、予備校に通うなど、日々、対策に追われている。
■私腹を肥やしてきた予備校も…
教育市場では「“キラー問題”1問が、およそ1100億円の価値を持つ」とされ、ノウハウを教える予備校などが莫大(ばくだい)な利益を上げているという。
尹大統領による排除の背景には、かつて“キラー問題”を作成した出題者から、予備校側が本番に近い模擬試験を買い取り、生徒を集めることで私腹を肥やしてきた実態があるという。
■受験生ら戸惑う…出題内容変更
試験本番までは残り5カ月を切っている中、受験生はどう受け止めているのか。番組では、韓国最大手の大学受験予備校の代表に話を聞いた。
大学受験予備校 チョンノ学院 イム・ソンホ代表:「試験まで5カ月を切った時期にいきなり出題の内容が変わり、試験問題が変わるということで、受験生や教師は大変戸惑っています。今まで準備してきた学習の内容が必要なくなってしまいます。受験生の親から、これからの受験対策に関する問い合わせが殺到しています」
■韓国少子化の原因 教育費上昇も
尹大統領が“キラー問題”を排除するとした背景には、韓国で急激に進む深刻な少子化問題があるという。
ソウル新聞によると、去年、韓国の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数)は0.78と先進国で構成されるOECD(経済協力開発機構)の中で最下位だという。
日本も少子化問題は深刻だが、過去最低となった去年でも1.26のため、韓国がどれだけ深刻なのかが分かる。
「少子化の原因の一つ」と言われているのが、子どもの教育にかける金額の増加だ。
韓国メディアによると、去年、韓国で予備校など学校以外の教育に使われたお金は、日本円でおよそ2兆9000億円と過去最高額を記録した。前の年に比べて、10.8%増加したという。高校生の子どもの場合、月平均およそ5万円の支出だという。
ハンギョレ新聞は「尹大統領は超難問の“キラー問題”の出題によって予備校に通うことになり、教育費の負担が増加。少子化につながっていると考えている」と伝えている。
また朝鮮日報は「“予備校通い地獄”は、行き過ぎた受験戦争の産物だ。このような社会で、誰が子どもを産んで育てたくなるだろうか」との論調で報じている。
東亜日報は「ある予備校で開かれた“キラー問題”の次に難問とされる“準キラー問題”対策の説明会は、多くの保護者で混雑した」と伝えている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年6月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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