猿之助容疑者薬すり潰し準備数百錠が必要入手困難指摘も(2023年6月28日)

猿之助容疑者薬すり潰し準備数百錠が必要入手困難指摘も(2023年6月28日)

猿之助容疑者「薬すり潰し準備」 “数百錠が必要”入手困難指摘も(2023年6月28日)

 母親に対する自殺幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕された市川猿之助容疑者が「薬をすり潰して準備した」という趣旨の話をしていたことが分かりました。

 市川猿之助容疑者(47):「後始末を自分が行うことになりました」

 市川猿之助こと、喜熨斗孝彦容疑者が自殺を手伝ったとされる母親・延子さんの体内からは2種類の睡眠薬成分が検出されています。逮捕後の調べに対し「睡眠導入剤を数錠ずつすり潰して準備しました」などと、説明していることが新たに分かりました。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒。

 法科学研究センター・雨宮正欣所長:「向精神薬は例えば、催眠剤であったり(精神疾患など)そういった症状を抑える薬。緊張を抑えるという効果で使うことも非常に多い。呼吸抑制は副作用で、場合によっては注意して見なければいけないと添付文書にも書いてある。こういう薬は『まとめて出さないように』との指針がある。だから、最大で30日分(=30錠)と考えるのが基本」

 元埼玉県警科捜研の雨宮氏によりますと、少なく見積もって数百錠でも中毒を起こす可能性は低く、また、それだけの量を入手することは正規ルートでは難しいと指摘。睡眠導入剤は猿之助容疑者が処方されたもので「なるべく苦しまずに死ぬ方法として睡眠薬を飲んで眠った後に袋を使った」などと、5月17日の家族会議で話し合ったことを逮捕前、任意の聴取で供述していました。

 法科学研究センター・雨宮正欣所長:「呼吸が抑制されて最終的には止まってしまう。必要な生命を維持することができなくなって死亡する。向精神薬の呼吸抑制の部分に関して、呼吸が抑制されているところに袋をかぶせたらそれは余計に危険性が高まる」

 「後始末を自分が行うことになった」とも話している猿之助容疑者。現場検証や家宅捜索では自宅から薬物の容器などは見つかっていません。

 市川猿之助容疑者(47):「私に関する記事が週刊誌に掲載されることを両親に話したところ、家族3人で次の世界に行こうということになりました」

 母親・延子さんと父親の市川段四郎さんの死亡推定時刻には3時間から4時間の開きがあることも分かっていて、警視庁は寝たきりの状態だったと伝えられる段四郎さんの死亡の経緯についても調べる方針です。両親と話し合ったうえで、睡眠導入剤などを準備し計画的に一家心中を図ったとみられる猿之助容疑者。今後の捜査では供述と証拠のすり合わせが鍵になってくると言います。

 法科学研究センター・雨宮正欣所長:「(睡眠導入剤を)どこでどうやって砕いたの?という話になりますよね。砕いたものはすりこ木だとしたらそういう物はどこにいったんだと。そういう物が見つかっているのか、見つかっていないのか、もし見つかっていないなら、その説明が合理的には証明できないですよね」

 厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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