JR外房線駅のトイレ閉鎖で波紋市に譲渡打診も拒否住民は再開要望(2023年6月27日)

JR外房線駅のトイレ閉鎖で波紋市に譲渡打診も拒否住民は再開要望(2023年6月27日)

JR外房線“駅のトイレ閉鎖”で波紋 市に「譲渡」打診も拒否 住民は再開要望(2023年6月27日)

 千葉県を走るJR外房線の駅でトイレが閉鎖され、住民からは再開を求める声が上がっていますが、打開策が見い出せない状況が続いています。

■JR「譲渡」打診も…市は拒否「厳しい財政状況」

 東京駅から電車でおよそ1時間20分の場所にある、JR外房線の駅に向かいました。

 千葉県にあるJR永田駅にあったトイレが2月に閉鎖され、近隣住民から戸惑いの声が上がっています。

 永田駅の乗客数は一日平均775人で、敷地内にあるトイレの利用者は一日平均10人未満。維持管理には、年間およそ34万円かかっていたといいます。

 そこで、JRはおととし、経費削減を理由に「公衆トイレ」として譲渡する考えを大網白里市に提案。しかし、市は「厳しい財政状況」を理由に提案を断ったため、トイレは今年2月に閉鎖される事態となりました。

 地元住民:「生理的なものなので。いつどうなるのか分からないので。おなかが急に痛くなったりとか」「ないと不便ですね。あとは周りにコンビニもないので」

 永田駅周辺にコンビニ店はなく、最寄りの商業施設まではおよそ200メートル。“一番近い”公衆トイレは、1.7キロ先です。

 そのため、こんな人もいました。

 駅前の居酒屋店を経営:「女性が多いですね。トイレを貸してくださいって」「いらっしゃいませって言うと『すみません、飲みに来たんじゃない、食べに来たんじゃない、トイレだけ』。どうぞどうぞって」

■市「再開に向け要望」 JR「再開は考えず…」

 こうした状況に、市議会は先週、トイレの再開を市に求める陳情を全会一致で採択しました。

 これに対して、市は…。

 大網白里市:「内容を真摯に受け止め、利用再開に向けてJRに要望していく。必要な支援についても、今後JRと協議をする中で検討していきたい」

 一方、JRは…。

 JR東日本:「トイレの使用を再開することは考えておりません。ほとんどすべての列車にトイレを設置しておりますので、お客さまには列車内のトイレのご利用をお願いいたします」

(「グッド!モーニング」2023年6月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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