香港に来て無料航空券500枚 大盤振る舞い観光客の戻り鈍くコロナ以外にも理由もっと知りたい(2023年6月26日)

香港に来て無料航空券500枚 大盤振る舞い観光客の戻り鈍くコロナ以外にも理由もっと知りたい(2023年6月26日)

「香港に来て」無料航空券500枚 大盤振る舞い 観光客の戻り鈍く…コロナ以外にも理由【もっと知りたい!】(2023年6月26日)

 26日から、香港が無料の往復航空券50万枚を世界中に配布します。国内では土日に500枚が当たるイベントが開かれ、大勢の人が列を作りました。

■日本には3万8000枚 先着順で無料航空券ゲットも

 会場に集まった人、人、人。行列の長さは会場をぐるっと一周し、100メートル以上に。そのお目当ては、日本と香港を往復できる無料の航空券です。

 当選した人:「当たりましたよ。もう最高です」

 会場の中心にある巨大なカプセルトイを回し、1等が出ると航空券、2等が出たら屋台エリアで好きなフードが選べます。2時間並んだという夫婦は、妻だけが無料の航空券をゲットしました。

 妻だけ当選した夫婦:「まだ何も決めてなくて。とりあえず、おいしいごはんを食べに行きたい」「(自腹で)一緒に行こうと思っています」

 香港国際空港が全世界の人々を対象に、世界中の各都市と香港との往復航空券50万枚をプレゼントするキャンペーン。日本には3万8000枚が割り当てられていて、26日からインターネットの先着順で無料の航空券がゲットできる航空会社もあります。

■異例の大盤振る舞い「観光客を呼び戻したい」

 その一部、500枚が当たるイベントが24日、一足先に都内で開催され、多くの人が殺到したのです。

 香港空港管理局 空港運営部 チャップマン・フォン副部長:「香港は再び国境を開き、観光客を歓迎しています」

 日本から飛行機でおよそ4時間の香港は「100万ドルの夜景」や香港映画にも登場するエキゾチックな街並みなど、東洋と西洋の文化を併せ持つ世界有数の観光都市です。

 異例の大盤振る舞いとなる今回のイベントは、「コロナ禍で減ってしまった観光客を呼び戻したい」と企画されました。

■観光客が戻りつつも…東南アジアと比べ出遅れ

 かつては日本人にとっても「安・近・短」の旅行先として人気だった香港は、コロナ禍をきっかけに観光客が激減。この間、2度香港を訪れた女性は、次のように話します。

 コロナ禍に2度 香港に渡航:「去年の11月に香港に帰った時は、飛行機上にはほぼ香港の方しかいなくて、日本人は私と友達だけだったんじゃないかなと思いました。(日本人は)大分減った印象。街中には現地の方しかいない」

 現在は観光客が戻りつつありますが、中国本土に準じたゼロコロナ政策を長く継続したため、早くに制限を緩和した東南アジアなどと比べて出遅れています。

■「国家安全維持法」成立 自由や安全に不安も

 観光客の戻りが鈍い理由は、コロナ以外にもあります。

 2019年、香港では民主化を求めるデモが激化。それに対し、中国当局は反政府的な動きを取り締まる「国家安全維持法」を成立させたため、香港での自由や安全に対する不安が広がっています。

 こうした見方について、イベントに出席した香港空港当局の担当者は、次のように述べました。

 チャップマン・フォン副部長:「香港に来ていただければ、以前と全く同じだと感じるはずです。実際に香港に来ていただき、ご自身の目と体で香港の素晴らしさを感じていただきたいです」

(「グッド!モーニング」2023年6月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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