土石流災害で住民救った介護タクシー夫婦はまちに欠かせない存在に静岡熱海市現場からTBSNEWSDIG

土石流災害で住民救った介護タクシー夫婦はまちに欠かせない存在に静岡熱海市現場からTBSNEWSDIG

土石流災害で住民救った「介護タクシー」 夫婦はまちに欠かせない存在に 静岡・熱海市【現場から、】|TBS NEWS DIG

シリーズ「現場から、」です。静岡県熱海市を襲った土石流災害から、まもなく2年が経とうとしています。当時、命がけで住民を助け出した介護タクシーを営む夫婦は、高齢化する熱海のまちにとって欠かせない存在になっています。

車が通れない細い道。静岡県熱海市で介護タクシーを営む、河瀬豊さんと愛美さん夫婦は、伊豆山地区で暮らす79歳の利用者の家を訪ねました。

10年前に介護タクシーを始めた河瀬さん夫婦。従業員たった3人の会社ですが、月に90人が利用します。

河瀬豊さん
「熱海の場合は特に、車が入れない狭い道や坂と階段が多い。家族の介助だけだと、なかなか外出させるのが難しい場合が多い」

JR熱海駅から車で5分ほど。伊豆山地区は3000人が暮らす坂の町です。住民の高齢化が進み、60歳以上の住民が実に人口の7割に及びます。

週に1度の野菜の移動販売です。

河瀬さん夫婦は仕事の合間を縫って、住民の買い物も手伝います。

河瀬豊さん
「地域の人を一人でも多く知っていたほうが、いざ災害の時により多くの人を助けられる」

おととし7月、土石流の被害にあった熱海市伊豆山地区。大量の土砂が流れる中、河瀬さん夫婦は住民12人を命がけで助け出しました。

静岡県が大雨に見舞われた6月上旬。愛美さんは住民の家を訪ね、声をかけました。

「どれくらい降るか分からないから」
「川が心配」

河瀬さん夫婦は熱海周辺に大雨の予報が出るたび、泊まり込みで事務所に待機します。

河瀬愛美さん
「大雨の日に私たちが泊まりますと言うと、近隣の人が明かりがついていると安心するというので」

近所の住民が「携帯の充電ができず、娘に連絡が取れない」と訪ねてきました。

河瀬愛美さん
「土石流を経験しているからこそ、安全第一、命優先だと思っている」

河瀬さん夫婦は、伊豆山にとって欠かせない存在です。しかし、個人の熱意が高齢者の生活を支えているともいえ、この問題に地域として、国として向き合っていく必要があります。

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