泣き声にあざ見過ごされたサイン幼い命を救うためには神戸6歳男児死亡(2023年6月24日)

泣き声にあざ見過ごされたサイン幼い命を救うためには神戸6歳男児死亡(2023年6月24日)

泣き声にあざ…見過ごされたサイン 幼い命を救うためには 神戸6歳男児死亡(2023年6月24日)

中村瑠偉世記者
「神戸西警察署から出てきた穂坂大地容疑者が車に乗り込みました」

神戸市で57歳女性が4人の子どもに3カ月に渡り監禁され暴行を受けたとされる事件。逮捕された女性の長女・穂坂沙喜容疑者、次男の大地容疑者ら、4人のきょうだいは24日送検されました。事件はこれで終わりではありません。22日、沙喜容疑者の息子・修くんが近所の草むらで遺体で発見されました。そして、新たな事実が…

穂坂沙喜容疑者の供述
「自宅から4人で修ちゃんの遺体をスーツケースで運んだ」

事件の背景が少しずつ明らかになってきました。

仁科健吾アナウンサー
「沙喜容疑者の自宅付近に設置された防犯カメラに逮捕された4人とみられる人物が映っていました」

防犯カメラ映像の撮影日時は、6月19日の午後5時前です。この日の最高気温は30度にも関わらず長袖でフードを被った不審な2人組が現れます。辺りを見渡したあと、一度来た道に戻ります。すると、今度は同じような格好をした2人と合流。そのうち1人は大きなスーツケースを運んでいるのが確認できます。亡くなった6歳の修くんはスーツケースに入った状態で見つかっています。背中には、多数の皮下出血が確認され死因は「外傷性ショック」とみられています。幼い命は、なぜ奪われてしまったのでしょうか?

仁科健吾アナウンサー
「近所の人によると、家庭内で虐待を受けていた可能性があるということです」

サタデーステーションは穂坂容疑者と同じ集合住宅に住む人に話を聞くことができました。

穂坂容疑者と同じ集合住宅の住人
「修くんはいい子でしたよ、普通の子どもです」

修くんの自宅は2階建ての集合住宅。1階はリビングダイニングで、2階は和室と洋室の計3部屋あり、それぞれ収納スペースが完備されています。57歳の女性は1階の押し入れに監禁されていたとみられています。

穂坂容疑者と同じ集合住宅の住人
「壁の厚さはそんなにないと思います」

同じ集合住宅に住む人は、修くんの泣き声を度々耳にしていたそうです。

穂坂容疑者と同じ集合住宅の住人
「『泣くなって言っただろう』とか、そんな感じで。そういう風にお母さんが言っていたのは聞いています。自分からすると泣かせすぎだろうというイメージで、よく泣いていました」

1カ月ほど前には、近所の人に助けを求めたこともあったという修くん。

今年に入ってから保育園を休みがちになり、修くんの肩と尻にあざが見つかるなど虐待の疑いがあったとして保育園は区役所に連絡をしていました。区役所の職員は母親の沙喜容疑者と祖母と面談してあざの理由を聞いたところ「心当たりがない」と答えたそうです。

NPO法人シンクキッズ 後藤啓二代表理事
「親は虐待を隠すことが通例で、子どもは被害を訴えられないわけだから、それを一つの機関で十分だと考えているうちはいつまでも子どもたちを救えない。出来るだけ多くの機関が協力して子どもを守るという仕組みを作らなければ、いつまでも同じような事件は起こると思います」

警察など、複数の機関が見守ることで子どもたちを救えることに繋がると話します。

NPO法人シンクキッズ 後藤啓二代表理事
「警察に連絡して、とにかく子供の安否を確認することが最低限必要だと思います」

サタデーステーション 6月24日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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