韓国大学入試めぐる出題改革超難問キラー問題を出題しないように尹大統領が指示本番まで5か月で受験生は混乱TBSNEWSDIG

韓国大学入試めぐる出題改革超難問キラー問題を出題しないように尹大統領が指示本番まで5か月で受験生は混乱TBSNEWSDIG

韓国・大学入試めぐる“出題改革”…超難問=「キラー問題」を出題しないように尹大統領が指示 本番まで5か月で受験生は混乱|TBS NEWS DIG

学歴社会・韓国で「人生を左右する」とも言われる大学入試の統一試験。5か月後に迫るなかで政府が「キラー問題」とも呼ばれる「超難問」を出題しないよう指示しましたが、波紋も広がっています。

遅刻しそうな受験生を警察官などが会場まで送る様子が毎年おなじみとなっている韓国の大学入試。

日本の大学入学共通テストにあたる統一試験をめぐり、ある動きが大きな波紋を呼んでいます。

李周浩 教育相
「学校の授業で扱わない内容は出題から外すよう(大統領は)話しました」

尹錫悦大統領が今月、学校の教育課程に含まれない分野を知っていないと解けない問題は試験に出さないよう閣僚に指示したというのです。

こうした問題は正答率が低い超難問であることから「キラー問題」と呼ばれ、ソウル大学など最難関の大学を目指す受験生にとっては運命の分かれ道となっています。

こちらは2018年に出題され、韓国メディアが「伝説のキラー問題」と紹介した国語の問題。

「密度が均質であるか、球対称である球を構成する体積要素がPを引っぱる万有引力の総和は、その球と同じ質量を持つ質点がその球の中心OからPを引っぱる万有引力と同じだ」

こういった問題文を読み“選択肢から正しくないものを選べ”というものですが、物理なのか国語なのかも分からないような複雑さゆえ、多くの受験生が解くのをあきらめたとされます。

こうした問題に対応するため塾に通う生徒は多く、尹大統領には過熱する塾通いを抑えたい意図があるとみられます。

しかし、試験本番まで5か月を切った時点での変更に最大野党は。

最大野党「共に民主党」 李在明 代表
「今、韓国の教育にとって最大のリスクは尹大統領だと思います。受験生たちは戸惑い、保護者たちは心配で胸が焼け焦げています」

そして受験生からは。

高校3年生
「1つのミスでかなり順位が落ちるので、もっと大変になるのでは」
浪人生
「(入試まで)5か月も残っていないので、みんな混乱しています。来年からにするのが正しいんじゃないですか」

韓国メディアは「不確実性が高まり、情報を得るための塾市場がさらに大きくなる可能性がある」と指摘。

「キラー問題」で多くの生徒が塾通いをせざる得ない現状で、尹政権としては塾などが大きな利益を得られる構造ができているとみて、改革を急ぎたい考えです。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/DV4tdrk

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/t0ax1PY

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/oZik61j

TBS NEWSカテゴリの最新記事