「女性のDNAに虐げられた歴史」 真意は? 横須賀市長が発言釈明(2023年6月21日)
■真意は? 横須賀市長が発言釈明
横須賀市・上地克明市長(69):「色々お騒がせをしちゃいました。私の配慮を欠いた表現により、不快な思いをされた方がいらっしゃったことについて、まずは率直におわびを申し上げたいと思います」
生まれも育ちも横須賀市。6年前から市長を務める上地克明氏。タレントの上地雄輔さんの父親としても知られています。地元が同じ小泉進次郎議員とは「横須賀の未来を語り合う」仲だそうです。その上地市長の“問題の発言”は今月8日、横須賀市議会で飛び出しました。
横須賀市・青木哲正市議:「自治体がお母さんやママたちに選ばれるために…」
「女性に選ばれる街になっているか?」との問いに対し、市長が持論を展開します。
横須賀市・上地克明市長:「私、古今東西の歴史のなかで、女性が虐げられた歴史というのは、多分ものすごくあって、女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念・無念さが多分、今の社会を構成しているというふうに思っている、実は。だからこそ反動形成で男女共同参画社会という話が出ていて『女性が女性が』という声が思い切り出るのは、そういう女性が虐げられてきた歴史というもの、あるいはその怨念みたいなものを浄化させなきゃ、昇華させなきゃいけない時代に来ていると思う」
また、市役所で女性がいない会議があることについて問われると。
横須賀市・上地克明市長:「私、結婚してからすべて女房が決定権を持っていたので、私にとっては仕事でも何でも男女の区別は全くないし、女性の数をある程度(増やすなど)しなきゃいけないという意味が私には今でもよく分からない」
ジェンダー問題にも取り組む加藤ゆうすけ横須賀市議は、今回の問題点をこう指摘します。
横須賀市・加藤ゆうすけ市議:「ずっと続いてしまう女性差別の歴史を『ここで断ち切ります』という表現だったら良かったが、それが生得的な遺伝情報で差別の記憶が刻まれていて、それが怨念となって社会を動かしているというような話になってしまうと、それは受け入れられない表現だと思う。ジェンダー平等を前に進めると市が決めているなかで、こうした発言が出てしまうと、本当にやるのかと疑念を持つ人も出てしまう」
■横須賀市長に発言撤回求め署名
市長の一連の発言に対し、横須賀出身の女性らが撤回と謝罪などを求める署名活動を行い、21日午後に横須賀市に提出しました。
横須賀市・上地克明市長:「先の答弁は私の経験も踏まえ、多くの女性の方々がこれまで長期にわたり、差別的な取り扱いを受けてきたことに触れながら、根強く残る女性への差別を今の世代で何としても解決していかなければならないという強い思いをお伝えしたかったものです。差別的意識や女性蔑視の意図は一切持っておりません」「(Q.撤回は?)それを含めてどのようにご理解いただいたら良いのか検討している」「(Q.答弁の削除は?)それも含めて検討している。適切ではない理解をしていますので、撤回を含めて検討していく」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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