史上最低米中関係立て直しへの糸口はブリンケン国務長官が習国家主席と会談(2023年6月20日)

史上最低米中関係立て直しへの糸口はブリンケン国務長官が習国家主席と会談(2023年6月20日)

“史上最低”米中関係 立て直しへの糸口は?…ブリンケン国務長官が習国家主席と会談(2023年6月20日)

 19日、アメリカのブリンケン国務長官が、中国の習近平国家主席と会談した。「史上最低に落ち込んだ」とも言われる米中関係だが、立て直しへの糸口は見い出せたのか。

■立場違う両者…“向かい合わず”会談開始

 直前まで、あるのかないのかさえ明らかにされなかった会談が実現した。

 友好的な握手で始まったが、会談の直前には、こんな一幕があった。

 中国側の職員と見られる男性がある座席を手で指し示し、訪問者であるブリンケン長官の着席を促した。

 その後、この位置で椅子を引いて習国家主席の着席を待っている。

 ブリンケン長官と習国家主席。立場の違う両者が、向かい合うことなく、会談は始まった。

 ブリンケン長官:「バイデン大統領が私を北京へ派遣したのは、“関係を維持する義務が両国にある”これを信じているからだ」

 習国家主席:「中国は自分の立場を表明した」

■会談後会見…ブリンケン長官「道は険しい」

 習国家主席は、ブリンケン長官と秦剛外相らとの会談について触れたうえで、次のように強調した。

 習国家主席:「私がバイデン大統領とバリ島で達成した“共通認識”を実現させることで、双方は合意した」

 習国家主席が言う米中の“共通認識”とは、台湾に対する中国側の立場を尊重することなどが含まれている。

 習国家主席:「国務長官の今回の訪中が、中米関係の安定に積極的な役割を果たすよう願っている」

 会談後の会見でブリンケン長官は、次のように話した。

 ブリンケン長官:「台湾を巡るアメリカの立場は『一つの中国』から変わっていない。台湾の独立は支持しないし、どちらの側による現状変更にも反対する」

 そして、今回の訪中の目的や対話に向けた成果に、一部触れたうえで、次のように話した。

 ブリンケン長官:「しかし、道は険しい。1回の訪問や対話でできることではない」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年6月20日放送分より)
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