卒業直前の異変と長年の憧れ自衛隊候補生の素顔とは(2023年6月16日)

卒業直前の異変と長年の憧れ自衛隊候補生の素顔とは(2023年6月16日)

卒業直前の“異変”と長年の憧れ 自衛隊候補生の素顔とは(2023年6月16日)

 陸上自衛隊の射撃場で3人が死傷した事件です。逮捕された自衛官候補生の男は小学生のころから自衛隊に憧れていたということです。同級生が語った男の夢とは…。

 18歳の自衛官候補生の男。同級生は卒業間近の異変を見ていました。

 容疑者の高校の同級生:「卒業式間近に会った時、自衛隊行くため、頭を丸くしたと聞いた」

 幼いころから語っていた“憧れ”とは…。

 陸上自衛隊の射撃場で3人が死傷した事件。死亡したのは2人。菊松安親1等陸曹(52)、八代航佑3等陸曹(25)。原悠介3等陸曹(25)は3カ月の重傷です。

 亡くなった菊松さんの学生時代のバイト先:「とにかく真面目な子だったから、うちでバイトしてよと誘った。自衛隊行って何回か会って。自衛隊行ったんだよねって」

 逮捕されたのは18歳の自衛官候補生の男です。小学校のころ、仲が良かったという同級生に話を聞きました。

 容疑者の小学校の同級生:「元気があって、ちょっとやんちゃな子。人に危害を加えるとかはなかった。結構優しい子。学校は遅刻とか、休みとかあった」

 小学校のころから、自衛隊への憧れを口にしていたそうです。

 容疑者の小学校の同級生:「どういう流れで言ったかは分からないけど、『自衛隊員になりたい』とは言っていた。憧れはあったっぽい。実際に入っているのは知らなかった」

 高校卒業を前に、憧れは現実となりました。

 容疑者の高校の同級生:「進路は卒業式間近に会った時、自衛隊に行くため頭を丸くしたと聞いた」

 幼いころからの夢を叶え、2カ月半。一体、何があったのか。新たな供述が分かりました。

 逮捕された男は「待機場所で銃に弾を装填(そうてん)し、『動くなと叫んだ』」という趣旨の供述をしていることが分かりました。無言で撃ったということです。

 気になるのは「待機場所で銃に弾を装填した」としているところです。果たして可能なのでしょうか。
 
 2年前に撮影された自衛官候補生の射撃訓練では、射撃位置に入ってから弾を込めているのが分かります。

 射撃訓練も行っていた元自衛隊第一空挺団の木村さんは…。

 元自衛隊、ミリタリーワークス・木村裕一代表:「弾が装填されるのは射座と言われる部分で、射撃係幹部が弾を込めなさいと言われてから初めて入れる、込める」

 今回の事件、詳細は分かっていませんが、元自衛隊の木村さんは訓練効率化のため待機場所で弾を装填させるケースはあったとしています。

 元自衛隊、ミリタリーワークス・木村裕一代表:「組織として、時間短縮とか効率性を求めて、待機位置で弾薬受領させて、弾倉に弾を込めさせたほうが前に出た時にすぐ撃ち出せる。効率的。組織として、効率を求めた結果かなと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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