16歳少女暴行死…虐待情報で児相が過去に複数回接触「改善」みられ関与不必要と判断(2022年2月17日)

16歳少女暴行死…虐待情報で児相が過去に複数回接触「改善」みられ関与不必要と判断(2022年2月17日)

16歳少女暴行死…虐待情報で児相が過去に複数回接触「改善」みられ関与不必要と判断(2022年2月17日)

和歌山市で16歳の少女が母親の再婚相手に虐待され死亡した事件。虐待は事件の3年前から行われていたとみられています。

 去年6月、和歌山市のアパートで16歳の鶴崎心桜さんが全身を強く殴られるなどして死亡した事件。2月16日、警察は鶴崎さんの母親の再婚相手で、同居していた有田市の木下匠容疑者(40)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕しました。木下容疑者は鶴崎さんに暴行を繰り返し、身動きが取れないほど衰弱させたにもかかわらず、医療機関を受診させず死亡させた疑いが持たれています。

 警察は木下容疑者の認否を明らかにしていませんが、鶴崎さんが木下容疑者と同居し始めたのは2018年10月ごろで、虐待はこの頃に始まり、日常的に殴る、蹴るなどの暴行が行われていたとみられています。

 アパートには鶴崎さんの母親(当時37)と、木下容疑者との間にできた当時4歳の娘も暮らしていました。そこに、もともと実の父親と暮らしていた鶴崎さんが引き取られるかたちで、「4人での生活」が始まったといいます。

 しかし、鶴崎さんが死亡した当日、母親は妹を連れて関西空港の連絡橋から飛び降り、死亡しました。警察は、この母親も鶴崎さんを木の棒で殴るなどの暴行を加えていたとみて書類送検する方針です。

 当時学校に通っていなかったという鶴崎心桜さん。小学校時代の同級生の母親は次のように話しています。

 (心桜さんの小学校時代の同級生の母親)
 「すごく人懐っこい子だった。でも中学校入ってからはほんまに知らない。学校にあまり来ていなかったみたい。アルバムとかにも、あまり載っていない。ほんまに心が痛かった」

 鶴崎さんをめぐっては、虐待に関する情報などが寄せられたこともあり、児童相談所が過去に複数回、接触を図っていました。1度目は2013年6月から2014年1月までの間、2度目は木下容疑者との同居が始まった2018年10月から11月までの間です。

 しかし、児童相談所は「問題に改善がみられる」「今後、関わる必要がない」と判断したということです。

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