射撃訓練は5回目18歳で4月入隊の自衛官候補生逮捕後の供述は(2023年6月14日)

射撃訓練は5回目18歳で4月入隊の自衛官候補生逮捕後の供述は(2023年6月14日)

射撃訓練は“5回目”18歳で4月入隊の自衛官候補生 逮捕後の供述は(2023年6月14日)

 陸上自衛隊の射撃訓練中に18歳の自衛官候補生が小銃を撃ち、隊員2人が死亡した事件で、射撃訓練は初めてではなく5回目だったことが分かりました。

■4月に入隊 射撃訓練は“5回目”

 逮捕された自衛官について、射撃訓練は5回目だったことが分かりました。事件が起きたのは14日午前9時10分ごろ、18歳の自衛官候補生が自衛隊員に向けて小銃を発砲しました。3人は脇腹や胸部を打たれ、そのうち2人が死亡、1人がけがをしています。亡くなった2人は25歳と52歳の男性隊員です。もう1人は25歳男性、容体は分かっていません。

 森下泰臣陸上幕僚長:「被害者につきまして、彼(容疑者)らを教育するための隊員。射撃訓練を支援していた隊員」

 殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは18歳の自衛官候補生。発砲したことを認める供述をしているそうです。

■18歳で4月入隊 逮捕後の供述は

 森下泰臣陸上幕僚長:「加害者については新隊員教育中。今年4月から入隊した自衛官候補生が加害者です」

 近隣住民:「4月に外で発声練習みたいなことをしていて、4月から新しく入った人が研修してるんだなと。何も見えなかったけど声は聞こえてきた。すごい大きな声で叫ぶような声」

 近所に住む人が発生直後の様子を撮影していました。事件が発生したのは14日午前9時10分ごろ。映像は午前9時26分に撮られました。消防隊が駆け付け、その後に警察車両らしき車が駆け付けます。その10分後、救急車が出ていく様子が映されています。

 映像を撮影した人:「結構、切迫している雰囲気で『AEDを持ってこい』『コンビニ行って探せ』上の隊員が下の人に大声で指示していたのが聞こえた」

 現場となった射撃場周辺は住宅街や公園はもちろん、学校や病院もある閑静な場所です。

 近くに住む人:「学校から注意喚起のメールが来た。児童が不安にならないよう学校でも見守っていく」
 近くで働く人:「(射撃場は)安心安全と思うくらい音も聞こえない。何も分からない」

 陸上自衛隊は全国の射撃訓練をいったん中止することを明かしました。

 森下泰臣陸上幕僚長:「再度、部隊の安全管理を徹底・教育するよう指示した」

 1984年、山口県でも射撃場で自衛隊員が銃を乱射、4人が重軽傷、うち1人が死亡する事件がありました。男は逃走しましたが、その後、逮捕されています。

 山口駐屯地、基地司令・里中1等陸佐(当時):「国民の皆様、山口市民の皆様に大きな不安を与えましたこと、何ともおわびの申しようがない」

 自衛隊員による発砲事件。今回の事件を受け、調査委員会を立ち上げて原因を究明するとしています。

 浜田靖一防衛大臣:「国民の皆様に大変ご心配お掛けしたことを心からおわび申し上げたいと思う。申し訳ございませんでした」

 防ぐ手立てはあるのでしょうか。

 元中部方面総監・陸将、山下裕貴氏:「悩んでいる隊員や集団生活になじめない隊員を早く掘り起こして、重度に病んでいるとなれば危険な訓練には参加させず指導するべき」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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