裁判所の記録廃棄で「息子は3度殺された」 大分・高校剣道部員死亡遺族に最高裁が直接謝罪|TBS NEWS DIG

裁判所の記録廃棄で「息子は3度殺された」 大分・高校剣道部員死亡遺族に最高裁が直接謝罪|TBS NEWS DIG

裁判所の記録廃棄で「息子は3度殺された」 大分・高校剣道部員死亡遺族に最高裁が直接謝罪|TBS NEWS DIG

裁判所が重大な裁判の記録を相次いで廃棄していた問題。裁判所は、高校の部活で息子を亡くし、学校側の責任を裁判で明らかにした夫婦に、記録廃棄のいきさつを説明し、謝罪しました。

厳しい表情で最高裁へ向かう工藤さん夫婦。裁判所の記録廃棄で「息子を3度殺された」という思いを抱えています。

大分県立竹田高校剣道部の主将だった息子の剣太さんは、2009年8月、部活中に熱中症で倒れ、亡くなりました。「最初に殺された」と指摘するのは、そのときの顧問の行為。水分もとらせず、暑さでもうろうとする剣太さんに…

男性顧問
「演技だろうが」

こう言い、平手打ちしたといいます。

工藤奈美さん
「頭が吹っ飛ぶくらいのビンタを10発ほどされたそうです」

両親は顧問や県などを相手取って損害賠償訴訟を起こしました。しかし、裁判で顧問側も県側も「過失はなかった」と主張。理不尽に思える相手の理屈に「息子を2度殺された」と憤りながらも、自ら集めた証言ももとに闘いました。そして、裁判で勝訴。

しかし、去年、身を切る思いで集めた裁判の記録を大分地裁が不適切に廃棄していたと知らされます。

工藤英士さん
「聞き取り調査をしたが、聞いていてものすごくつらい。息子、剣太は3度殺されました。3度目が今回の剣太の裁判記録の廃棄という形で殺されたのです」

最高裁判所事務総局 小野寺真也総務局長
「国民の皆様におわび申し上げます」

各地の裁判所で相次いだ記録廃棄。先月、その報告書が公開されました。

工藤さんの裁判では、永久保存と決めたにも関わらず、記録の表紙にそれを書き込むなどの手続きを職員が怠るなどして廃棄されました。最高裁から直接謝罪と説明を受けた両親は…

工藤英士さん
「初歩的なミスで、こんなことは本当にあってはならないことですし、今後、部活動で子供たちが亡くなるようなことがないように」

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