容疑者「SNSの募集見て応募」“闇バイト”か？3人組の可能性も…川崎・時計店強盗(2023年6月13日)
11日午後、川崎市の高級時計店に2人組が押し入った強盗事件をめぐり、警察は、男らが現場付近に落ちていたバールを持って時計店に押し入ったと特定しました。
2人組が押し入った際、1人がバールでショーケースを割り始め、もう1人は時計を集めるなど、役割を分担していたことが、新たに判明しました。盗んだものについては現在、捜査中です。
被害に遭った時計店には、ビンテージの逸品が並び、中には400万円を超えるハイブランドの腕時計もあったといいます。
強盗致傷の疑いで逮捕されたのは、八木貴寛容疑者（26）。現行犯逮捕したのは、時計店の店長らです。
その際、男性の店員が軽いけがをしました。
逃走劇は現場から130メートルほどでした。約5分後に確保されるまで、いくつもの防犯カメラが、全力で逃げる覆面の男を捉えています。
時計店の、隣の店から見た映像には、道路を横切ったあたりで一度は取り押さえられるも、身をよじって、駆け出す姿が映っていました。その50メートルほど先に設置されていたカメラには、歩道を疾走する覆面の男。そして、追いすがる男性たちの姿もありました。
取り押さえに協力した男性：「このロープです。（Q.足にこれを投げて）そうそう。（Q.これでこけた）それでこけて、みんなで」
現行犯逮捕された八木容疑者は、仲間について気になる話をしています。
警察官：「友だちか？」
八木容疑者：「分かんない」
警察官：「なんでだ。分からないのかよ」
八木容疑者：「いや、本当に分からないです」
逃げた仲間をかばっているのではなく、本当に知らない可能性があります。というのも、捜査関係者への取材で「SNSの募集を見て応募した」と供述していることが分かりました。
八木容疑者は、犯行現場から遠く離れた大阪の高槻市で暮らしていました。
八木容疑者の小中学校の後輩：「おとなしいイメージです。頭良いというか、グレていないというか。親御さんがしっかりしているイメージ」
八木容疑者の大学時代の同級生：「SNSだと順風満帆な感じで、生活に困っている様子はなかった。当時、同じボランティア団体に所属していたが、すぐにやめてしまったし、他人とコミュニケーションをとるのを苦手としているようだった」
実行犯のもう1人は今も逃走中です。目撃者によると、1人は途中で曲がり、空き地の方へ入っていったということです。
目撃者：「（Q.ここを通って来た）ここから。すごい走っている。（Q.洋服は何色でした）ブラックTシャツ」
その人物も覆面をつけていたということです。
目撃者：「黒色のマスク。（Q.目と口しか見えない）そう。何も見えない。目以外。（Q.背丈は）180センチくらい」
そうした証言を、裏付ける映像を見つけました。八木容疑者とみられる男を捉えた、7秒前のこと。黒っぽい服装に身を包んだ人物がやはり街中を駆け抜け、空き地に入っていきました。警察も、映像の存在を把握していて、事件との関連を調べています。
別の目撃者によると、犯人は3人組だった可能性もあります。時計店の向かいに止まっていた車について、こんな話が出ています。
目撃者：「見た時は、そこに車が止まっていて。そこの車に乗り込もうとしていたのか分からないけれど。多分、店員がすぐ出てきちゃったから、走って覆面の人は向こうに逃げていって、車の人はそのまま車を走らせていった」
一方で、警察が得ている情報によると、もう1人の実行犯は、待機していた車に乗り込んで逃走したという目撃証言もあるといいます。
■「SNSで応募」3人目の可能性も
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神奈川県警担当の藤原良太記者に聞きます。
（Q.警察はいわゆる“闇バイト”とみていますか）
藤原良太記者：「捜査関係者は、犯行がずさんだと指摘しています。というのも、事件が起きたのは日曜日の日中の繁華街で、店には客もいました。逃げた際に、八木容疑者は反撃にあっていて、一般の人の手によって現行犯逮捕されています。こうしたことから、捜査関係者は、八木容疑者らに計画性はなく、いわゆる素人の犯行だとして“闇バイト”の可能性を疑っていました。店の近くでは不審な車も確認されていて、警察は、運転役など3人目の人物がいることも視野に捜査しています」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
