バーベキューの火が服に…学生死亡 炭火に「消毒液」投入 火力強めようとしたか【もっと知りたい!】(2023年6月9日)

バーベキューの火が服に…学生死亡 炭火に「消毒液」投入 火力強めようとしたか【もっと知りたい!】(2023年6月9日)

バーベキューの火が服に…学生死亡 炭火に「消毒液」投入 火力強めようとしたか【もっと知りたい!】(2023年6月9日)

 福岡県の美容専門学校が開いたバーベキューで、職員が火力を強めようとアルコール消毒液をかけたところ、学生に火が燃え移り、1人が死亡したことが分かりました。

■「ボン」と火柱が…死因は敗血症性ショック

 バーベキューで信じられない事故が起きました。

 119番通報:「学校でバーベキュー中、服に火がついた」

 先月24日、福岡県柳川市でハリウッドワールド美容専門学校が行ったバーベキュー。23年間行われてきた恒例のイベントで、親睦を深めるために、学生と職員およそ470人が参加して行われました。

 当時、12カ所でバーベキューを行っていました。そのうち、一番奥で事故が起こったということです。

 その原因になったのが、消毒用のアルコール。開始から15分が経ったころ、バーベキュー台の火が消えているのに気付いた職員が消毒液を振り掛けたところ、「ボン」という音とともに火柱が上がったということです。

 この事故で18歳から20歳の男子学生4人がやけどを負い、搬送されましたが、6日に18歳の学生が死亡しました。死因は敗血症性ショックでした。

 学園長のコメント:「亡くなった命については、償っても償いきれません。亡くなった生徒、家族、関係者の皆様、申し訳ございません。安全管理を徹底し、二度とこういったことがないように心がけたいと思います」

 警察は、業務上過失致死傷の疑いで捜査しています。

■消毒液の危険性 BBQ中の事故を防ぐ対策は?

 専門家は、アルコール消毒液の危険性を訴えます。

 元麻布消防署長 坂口隆夫さん:「手指消毒用のアルコールは、基本的には消防法上の危険物に該当。マッチに火をつけて灯油の近くに持っていっても火はつかない。アルコールは火種を近付ければ、すぐに着火する」

 消毒用のアルコールを使った実験映像を見ると、消毒した後、煙草に火を近付けると、一瞬で引火するのが分かります。

 よくあるスプレー型消毒液も、ストーブの近くで噴射すると、大きな火柱が上がりました。

 坂口さん:「コロナ感染が拡大し始めて、手指消毒用にアルコール含んだものが身近になったけど、危険性は全く把握していない。それで使っているということだから、非常に怖いです」

 バーベキュー中の事故を防ぐために、私たちにできる対策とは何でしょうか。

 坂口さん:「火を使うということは、最後は残り火を消さないといけない。そのためにもバケツ1杯の水とか、小さな消火器を準備しておく。それを近くに置いておくことは、必要だったと思う」

(「グッド!モーニング」2023年6月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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