サイレン鳴らさず逆走し…事故 パトカーに「違反可能性」(2023年6月6日)
サイレンを鳴らさずに道路を逆走していたパトカーと軽自動車が衝突。7歳の男の子が内臓から出血し、重傷とみられています。
■サイレン鳴らさず パトカー“逆走”
救急隊員らが集まる現場。よく見ると車が横転しているのが分かります。5日夜、名古屋市の交差点で起きた交通事故。その軽自動車に乗っていた親子3人がけがをしました。問題は相手がパトカーだったこと。そして、一方通行を逆走していたということです。
現場は、名古屋市営地下鉄の植田駅近くの交差点。35歳の団体職員の女性が子ども2人を乗せ、こう進んでいました。事故が起きたのはこの交差点。こう進んできたパトカーと衝突しました。この道路、実はこの向きでの一方通行で、パトカーは逆走していたということです。この事故で軽自動車に乗っていた女性、7歳の長男と1歳の長女がけがをしました。女性と長女は軽傷、長男は内臓から出血があり、重傷とみられています。パトカーに乗っていた警察官2人にけがはありませんでした。警察は「けがをされた方々にお見舞い申し上げます。原因究明と再発防止に努めます」とコメントしています。パトカーは警ら中で、不審な人物を発見したため追跡している際に“サイレンを鳴らさず”に逆走していたということです。
愛知県警は「法令違反にはあたらない」と認識を示しました。果たしてサイレンを鳴らさず逆走することに問題はないのでしょうか。
■パトカーに「違反可能性」警察が
サイレンを鳴らさずに一方通行を逆走していたパトカーが交差点で軽自動車と衝突し、親子3人がけがをした事故。愛知県警によりますと、愛知県道路交通法施行細則では一方通行の交通規制の対象からパトカーは除外されていて、パトカーがサイレンを鳴らさずに一方通行を逆走しても違反ではないといいます。
ただ、今回の事故について県警は交差点の前で一時停止せずに左側から来る車をよく確認していなかったことは「運転上、必要な注意を怠ってけがを負わせた」自動車運転処罰法違反にあたる可能性があるとしています。
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