「初夏」なのにインフル流行 検査キットも不足「異例の事態」(2023年6月6日)

「初夏」なのにインフル流行 検査キットも不足「異例の事態」(2023年6月6日)

「初夏」なのにインフル流行 検査キットも不足「異例の事態」(2023年6月6日)

 インフルエンザと言えば「冬」に流行するイメージですが、今年は「初夏」の今も感染が相次いでいます。「季節外れ」の流行に医療現場では検査キットが不足する事態が発生しています。

■「初夏」なのに インフル流行

 今、インフルエンザの患者が急増しているといいます。

 厚労省によりますと、先月28日までの1週間に全国の定点医療機関から報告された患者の数は1医療機関あたり1.62人。流行の目安である1人を超えています。

 さらに、インフルエンザにより休校や学級閉鎖した学校・幼稚園の数は全国325カ所。コロナ前の2019年や5月下旬に流行した2013年と比べてはるかに大きい数字です。

■検査キットも不足「異例の事態」

 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「まさか5、6月にインフルエンザの患者が毎日何人も出るというのは想定していなかったですし、検査キットを一気に使い切って足りなくなって、検査キットがすぐ手に入らないというジレンマのなかにあります」

 伊藤院長は「子どもから大人に広がっている」と見ています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「(コロナの)感染対策をきっちり行ったことによって、インフルエンザに接することがほとんどなかった。特にお子さんに関しては過去何年かさかのぼった時に、インフルエンザにかかったことのないお子さんがある一定数いて、遠足や運動会などの行事が大人数で集まって声を出してやる機会も増えた。この中で(インフルエンザの)火種が消えてない。そして(人々の)免疫力が弱っている。広がる機会が多い」

 実際、子どもたちの生活はコロナ前に戻りつつあるようです。大声を出し、「密」になって遊ぶ子どもたち。マスクをしているのはほんの一部です。

 一方で、手洗い・換気などの意識は根付いているようです。この学校でインフルエンザにかかっている児童はいないということですが。

 台東区立浅草小学校・大石京子校長:「少し流行ってきたかなと読み取れたら感染対策を一歩進めて、手洗い、うがい、マスク、そういったことも強化していった方が良いかな」

■ワクチンの抗体減少

 猛威を振るう季節外れのインフルエンザ。冬にワクチンを打っていたとしてもその効力は期待できないといいます。

 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「去年12月に打ったワクチンがおよそ5カ月経つと、抗体はかなり落ちて発症を予防するのには十分な抗体ではなくなっている」

 では、かからないために私たちはどのような対策を取るべきなのでしょうか。

 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「うがいをする、手洗いをする、基本的な感染対策とともに、熱中症対策としてエアコンを使ってどうしても換気が不良になりがちです。エアコンと換気は違うので、ある一定の有効な換気は怠らないことが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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