台風2号の影響 本州でも…“災害級”300ミリ超の大雨予報 沖縄では複数市町村で停電【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年6月2日)

台風2号の影響 本州でも…“災害級”300ミリ超の大雨予報 沖縄では複数市町村で停電【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年6月2日)

台風2号の影響 本州でも…“災害級”300ミリ超の大雨予報 沖縄では複数市町村で停電【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年6月2日)

 高知県などで「線状降水帯」が発生しました。東海地域でも線状降水帯が発生する可能性があります。大雨災害の危険度が急激に高まります。

■沖縄本島など複数の市町村で「停電」

 1日、台風2号が接近した沖縄県那覇市では、雨と風が吹き荒れました。撮影中、遠くからサイレンが聞こえてきます。近付いてみると、ビルを見上げる消防隊員がいました。

 消防隊員:「こんばんは」

 住民と話をすると、隊員はビルの上へ向かいます。その目的は、屋根の応急措置です。

 一方、沖縄本島の別の町では…。

 住民の男性:「(Q.この辺りは停電している?)はい」「(Q.いつごろから?)午後5時半くらいから」

 沖縄県では1日、本島など複数の市町村で停電が発生しました。家の中では…。

 住民の女性:「懐中電灯とろうそくで、これから夕食にしようかなと」「(Q.この明かりの中で夕食?)そうですね」「(Q.でも火が使えないですね)ガスがあります。オール電化じゃないので。沖縄は台風で停電とかあると、電気が使えなくなるので」

 停電への備えをしっかりと整えていた女性。「そんなに心配はない」といいますが…。

 住民の女性:「(Q.これだと、お風呂も入れない?)だからガスでお湯を沸かして、それで入るって感じです。水を足して、ぬるま湯で入ると」

 取材を終え、しばらくすると、電気がつきました。女性の家も…。

 住民の女性:「(Q.すみません、つきましたね)つきました」

■列島の広範囲で…“災害級大雨”の恐れ

 グアムや沖縄を襲った、台風2号。

 次に影響を与えているのは、日本列島上の梅雨前線。湿った空気が流れ込み、危惧されるのが線状降水帯です。

 気象庁は、中国と四国に加え近畿・東海地方にも線状降水帯の予測を発表。さらに西日本から東日本までの広い範囲で、災害級の大雨になる恐れがあるといいます。

■高い波が岸壁に打ち付け…高台付近まで

 1日、台風が通過した後も、吹き返しの強い風が吹いた石垣島。田んぼの稲は、大きく傾いていました。

 農家の男性:「(Q.あーここら辺かなり寝ちゃっている)あっちに転び、こっちに転びしてますね」

 危険なのは、風だけではありません。

 沖縄本島の東、南大東島で撮影された海。高い波が岸壁に打ち付け、白いしぶきを上げ、岸の上に。さらに、海水は撮影している高台の近くまで迫りました。

 「設備の点検」のため、この高台に行っていた撮影者。話を聞いたという家族は…。

 撮影者の娘:「お父さんも、さすがに怖いとは言っていたんですけど。(設備点検は)島民を守るためで、ありがたいのではあるんですけど。年も年なので、怖いのはありますね」

■モノレール運休…空の便は全便が欠航

 台風の影響は市民の足にも及んでいます。那覇市と浦添市を結ぶモノレール。1日は、午前11時ごろの便を最後に運休しました。

 モノレールの利用客:「出勤して、今から帰ります。『モノレール通勤の方は、帰っていいですよ』と」

 空の便は、那覇空港発着の全便が欠航。空港には、「全便欠航のため閉館しております」と貼り紙があります。空港が閉館されていて、自動ドアも開きません。

 閉鎖され、誰もいないはずの空港に3人の外国人の姿がありました。

 空港に来た外国人:「(Q.どこからきましたか?)台湾」

 レンタカーを返却するため空港にきたという台湾からの観光客。空港が閉鎖されていることを知らなかったといいます。空港に乗り入れているモノレールは、すでに運休していました。

 空港に来た外国人:「(Q.大丈夫ですか?)OK、OK。大丈夫。ありがとう」

 モノレールが止まってしまっているので、タクシーに乗るところです。ホテルに戻るということです。

 2日朝、再び那覇空港を訪れると、電光掲示板には欠航の文字が並んでいました。

 それでも、朝早くから空港に来た人もいました。便が欠航なのは分かっていましたが、午後の便の席をおさえるため、いちはやく空港に来たといいます。

 北海道から来た利用客:「本当は7時45分で、島まで行くんですけど」「(Q.どちらまで)久米島まで」「(Q.長くなりますね。どう過ごす?)おみやげ売り場見たり、空港で遊ぶ」

■修学旅行が延期「中学生の時もコロナで中止」

 台風による空港閉鎖の影響は、こんな人たちにも及んでいます。

 高校3年生 男子生徒:「中学生の時も、コロナで修学旅行が中止になってしまった代なので。高校の修学旅行も行けなくなると、やっぱり残念だなっていう部分はありました」

 高校3年生の男子生徒。先月29日から4泊5日で沖縄本島と石垣島に修学旅行に行く予定でした。しかし、持っていくものもすべて用意し、仲間との修学旅行を楽しみにしていましたが、台風の影響で延期になったいいます。

 高校3年生 男子生徒:「前日にクラスルームのほうで、先生からお話しいただいて、延期が決まったみたいな感じです」

 旅行の日数も1日減って3泊4日になってしまったといいます。

 高校3年生 男子生徒:「高校最後の修学旅行っていうのは、一生に一度しかないものなので。それが延期であれ中止であれ、元々予定していた日程で行けなくなったっていうのは、すごい残念です」

 修学旅行の中止や延期の影響は、受け入れるホテル側にも出ています。

 沖縄の観光名所、国際通りや首里城にも近いホテル「ノボテル沖縄那覇」。那覇市内を一望できるプールなどもある人気のホテルですが…。

 坂本公敏総支配人:「おとといからあしたまでの間に、修学旅行が3本消える形になりまして。修学旅行だけでも全部で200名様ぐらいキャンセルになっている。月曜くらいから少しずつキャンセルが入り出しまして、売り上げにすると400万円ぐらい落ちている。あしたの分に関しても、まだキャンセルが入ってきていますので、もう少しマイナイスが増えてしまうのかなと、心配している」

 キャンセルの理由が台風ということもあり、ホテル側は今回キャンセル料を取っていないといいます。損失は、宿泊代だけではありません。

 坂本総支配人:「ここを使う予定だったんですが…」「(Q.ここは何名入れる?)180名ですね」

 テーブルクロスなどは、すべてセッティング済み。生徒たちを迎える用意は整っていました。

 坂本総支配人:「(Q.キャンセルになった分の食事は?)できるだけ無駄にならないような形にはしようと思うが、当然すべては使いきるのは難しい」「この時期(の台風)というのは非常に珍しいというのもあり、ダメージが大きい。精神的なダメージも大きい」

■300ミリ超の雨か…台風2号の影響は本州にも

 沖縄本島を直撃した台風2号の影響は、本州にも…。

 台風からの湿った空気が梅雨前線に流れ込み、3日までの24時間の雨量が太平洋側の多いところで300ミリを超えるとみられています。

 300ミリ以上の雨とはどれほどのものなのか。濁流に削られた道路が広範囲にわたり崩落しています。2020年、岐阜県でおよそ300ミリの雨が降り、飛騨川が一時氾濫。4000人が孤立するなどの被害が出ました。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年6月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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