防災訓練・グラウンド堀り調整池に…各地で備え進む 台風&梅雨前線に列島警戒(2023年5月31日)
ゆっくりと進む台風2号。沖縄県石垣島は強風域に入っています。
石垣島は、観光のベストシーズンに入っていますが、こんな状況では、どうにもなりません。島外を結ぶフェリーを含め、船は全便欠航です。航空機は、午前の便だけは運行されました。午後からはすべて欠航となるため、フライトの予定を早めざるを得なかった人たちもいました。
宮崎からの旅行者:「午後1時の便を早めて、12時半の便に。(Q.無事、飛びそうですか)飛び…ます」
宮崎からの旅行者:「(Q.リベンジしたいか)また来たいです、晴れた日に海を見たいです」
石垣市では、最大瞬間風速31.4メートルを観測。これからどんどん強くなる見込みです。
島のスーパーに行ってみました。まだ十分に在庫があるように見えますが、卵が残りわずかな状態でした。来週まで入荷は難しいそうです。
ハッピーマートほんな・阿利政美さん:「(Q.沖縄ではたまごはよく使う)フーチャンプルーとかゴーヤチャンプルー。チャンプルー類に入れたり、玉子焼きとか」
毎年のことで慣れている部分はあれど、それでも生活に影響が出ることは避けられません。漁業を生業にしていると特にです。
マグロ漁船の船長・高橋拓也さん:「石垣だと、台風で漁に出られない期間が、この時期は多いので、その間の“魚の確保”は大変ですね。その後が問題ですね。来週、台風があけて、観光客が来ても、地元の魚はなかなか手に入らない。せっかく旅行で来てもらってるので、この会社やってるのも、魚を取って、安定して供給させたい。そこができないのが、一番つらいところ」
6月1日以降、今回の台風2号によって、梅雨前線が刺激され、列島では非常に激しい雨が降るとされています。予想を上回る雨は、時に災害という形に変化します。
各地の対策です。
東京都中野区では、消防隊員や区の職員などが集まって、水害に対する防災訓練を行いました。
水害を防ぐうえで重要なのは、河川や下水をいかにオーバーフローさせないかです。
2020年7月に甚大な水害が起きた福岡県久留米市。ここで行われていたのは、久留米大学のグラウンドを約2メートル掘り下げ、大雨のときの調整池にするというものです。少しでも下流へ流れる量を減らせれば、それだけ水害のリスクは減ります。ただ、こうした工事では、費用の問題が避けられません。
そこで久留米市は、このような対策も積極的に行っています
久留米市農村森林整備課・田代博主幹:「通常は“田んぼ”ですが、時々は“ダムの役割”をしています」
大雨のときは、一時的に田んぼから水路へ流れるの水の量を抑制し、雨水を貯め込みます。通称“田んぼダム”とも呼ばれていますが、注目すべきは、その費用です。
久留米市農村森林整備課・田代博主幹:「杉板とかで1000円程度で作れることもあるので、かなり安くできます。“田んぼダム”の一番良いところは、経費が少なくて取り組めること。また、効果が早いですね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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