“藤井聡太人気”で「観る将」急増 対局で経済効果も? 会場&おやつも注目ポイント(2023年5月24日)

“藤井聡太人気”で「観る将」急増 対局で経済効果も? 会場&おやつも注目ポイント(2023年5月24日)

“藤井聡太人気”で「観る将」急増 対局で経済効果も? 会場&おやつも注目ポイント(2023年5月24日)

 現在行われている将棋の名人戦七番勝負で、藤井聡太六冠(20)が3勝となり、名人、そして七冠に王手をかけた。次の対局会場は、その名も「藤井荘」。その注目ポイントに迫った。

■藤井六冠「自分の名字と同じで気になる」

 将棋の8大タイトルの中で、最も歴史が古い「名人戦」。

 22日、福岡県飯塚市で開かれた七番勝負の第4局は、渡辺明名人(39)に藤井六冠が勝利した。これで、最年少名人と史上2人目の七冠獲得に王手をかけた。

 藤井六冠:「また第5局(31日~)もすぐにあるので、スコアのことは意識せずにいい状態で臨みたい」

 注目の第5局、決戦の地は長野県高山村の老舗旅館だ。藤井六冠は名人戦開幕前の3月、楽しみにしている対局場を聞かれ、この旅館の名前を挙げていた。

 藤井六冠:「第5局の『藤井荘』は、自分の名字と同じなので、気になっていますし、楽しみです」

 そう、対局場の名は「藤井荘」。藤井六冠と同じ名前なのだ。

 創業200年以上の歴史を持つ藤井荘は、森鴎外や与謝野晶子、小林一茶らが訪れたという。

 宿の名物料理は、野菜や山菜の串揚げなどの「ぽんぽん鍋」。専用の庭と露天風呂が付いた最高級の部屋は、1泊2食付で1人あたり11万6500円から。

■藤井ファンの特徴「50代60代女性客が多い」

 藤井六冠の効果は、どれくらいあるのか。先月、名人戦第2局が行われた静岡市にある料亭「浮月楼」の若女将・久保田暁子さんに話を聞いた。

 久保田さん:「お電話も大変多いですし、お客様の声として先生方が召し上がったお料理を召し上がりたいとか、先生方が対局していたお部屋をご覧になりたいとか、そういったお声をたくさんいただいています」

 藤井六冠が勝負飯として選んだ「由比桜海老かき揚げ御膳」は、期間限定で食べられ、今でも大人気だという。

 そんな藤井ファンにはある特徴があるという。

 久保田さん:「50代60代ぐらいの女性のお客様が多いでしょうか。(対局当日の)会場を見ても、本当に女性のお客様が多いですし、反響も女性の方が増えたなと」

■「観る将」急増…おやつ人気 売り切れも

 藤井六冠の異次元の活躍。今、将棋を見る人が増えていることによって様々なところに影響が及んでいる。

 インターネットで将棋中継をするABEMA TVの広報担当者によると、2017年2月の将棋チャンネル開設から比べて、視聴数は3倍超にまでなったという。その背景には「藤井聡太人気」や「観る将」の増加もあるという。

 この「観る将」というのは将棋を「指す」のではなく、「観る」ことで楽しむのが「観る将」と言い、将棋ライターの松本博文さんによると、インターネットの普及や藤井聡太人気の影響で、将棋を観て楽しむ『観る将』が増えた。特に女性ファンが多く、何を食べたのかなどに注目し、おやつなどが人気。売り切れることもよくあるのだそうだ。

■2年前に食べたスイーツ 今も“毎日完売”

 そこで、名人戦で藤井六冠が食べたおやつのその後を取材した。

 13日の名人戦第3局1日目に藤井六冠が食べたのが、大阪府高槻市にあるフランス菓子店「ドエル」のケーキ「パンダ」だった。

 お店の人によると、「藤井さんが召し上がってから問い合わせが殺到。通販はできないと言うと『新幹線に乗って買いに行く』というお客さんもいました。さすが藤井さん効果ですね」と語っていた。

 また、2021年6月の王位戦第1局で藤井六冠が選んだ「ぴよりん」。覚えている人も多いと思うが、販売元のジェイアール東海フードサービスによると、「藤井さんが召し上がったのは2年前ですが、現在も販売時間の前から行列ができて毎日完売しています。『いまだに買えない』とお客様から嘆かれることもある」と、まさにうれしい悲鳴が続いているのだという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年5月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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