「あんな幼稚園に通わせてしまい…申し訳ない」3歳園児バス置き去り死 父語る深い傷「行政を動かすために千奈が生まれてきたわけではない」【現場から、】|TBS NEWS DIG
シリーズ「現場から、」です。去年9月、静岡県牧之原市の認定こども園で園児が送迎バスに置き去りにされ、死亡しました。国が再発防止に動くことになった事件ですが、園児の父親の心には深い傷が残されたままです。
園服を身に着け、大好きな幼稚園に向かう河本千奈ちゃん(当時3)。千奈ちゃんは去年9月、静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で送迎バスに置き去りにされ、重度の熱中症で亡くなりました。
河本千奈ちゃんの父親
「千奈は元気で、明るくて、活発。外で走り回って遊んだりするのが好きな子」
リビングには、千奈ちゃんの大好きなイチゴと麦茶が供えられています。
千奈ちゃんはバスの中で見つかった際、体温が40℃を超えていて、近くには脱ぎ捨てられた衣類と空になった水筒がありました。両親が搬送先の病院に駆けつけると…
河本千奈ちゃんの父親
「生気が感じられないような表情で、朝、妻が結んだ三つ編みも汗でびっしょり濡れているような状態。心臓マッサージをしているから動いていると言われて、このまま心臓マッサージを続けても、内臓に負担がかかったりだとか悪い方向にしかいかないので、やめてもいいですかと言われたが、妻も私も答えることができなかった」
事件後の会見で園は、▼バスを運転手していた当時の理事長らが千奈ちゃんが降りるのを確認しておらず、▼クラス担任らも千奈ちゃんの不在を認識しながら確認を怠っていたなどと説明しました。
去年12月、警察は当時の理事長ら4人を業務上過失致死の疑いで書類送検しています。
河本千奈ちゃんの父親
「あんな幼稚園に通わせてしまったとか、助けてあげられなかったとか、申し訳ないって気持ちが大きい。もっと色々やってあげたかった」
牧之原市での置き去りをきっかけに、国は全国の通園バスに安全装置の設置を義務付けました。千奈ちゃんの事件は世の中を変えることになりましたが、それは決して家族が望んでいたことではありません。
河本千奈ちゃんの父親
「行政を動かすために千奈は生まれたわけではないので、他の子どもの安全が確保されたと言われても、到底、納得できることではない」
父親は川崎幼稚園とのやり取りなどをSNSで発信していて、今後、園に対しては損害賠償を求める準備を進めています。
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