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人口減少の解決になるか「保育園留学」で地域活性化 一方で“移住”呼び込みの課題も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
人口減少の解決に向けて始まった「保育園留学」
北海道・厚沢部町には、増加した移住に伴い、生活費や飲食費などで約3000万円の消費が生まれるということです。一方、子育て世代の移住者を呼び込むうえでの課題も。
■“保育園留学”で地域活性化
ホラン千秋キャスター:
「保育園留学」は教育のプログラムとしても大変魅力的なものです。
まず保育園留学は、どういうものなのか。
1週間から3週間選べるのですが、大体1家族の滞在は平均2週間ほどということです。
保育園留学に来た家族は、去年だけで150組。厚沢部町としては、6家族分の住宅を用意しているので、ホテルなどではなく住宅を使って、リモートで仕事をする人もいるということです。
この保育園留学に来る6家族が、入れ替わり立ち替わり滞在していくことで、移住と同じ効果をもたらすということです。
保育園留学は約20万円からと紹介しましたが、それとは別に生活費や飲食費などで、約3000万円の消費が厚沢部町に生まれるということです。
地元の美味しいものを味わってほしいということで、農家の方々が「農家カフェ」をオープンして、厚沢部町の郷土料理を味わうことができる。
さらに道の駅などもありますので買い物をすることも可能です。
他にも、子供たちが収穫体験をすると「厚沢部の食べ物美味しかったな」、「お取り寄せして、また食べたいな」とか、「ふるさと納税で応援したいな」ということで、都市に戻ってからも、こういった交流、それから経済的な循環が生まれるということです。
■“保育園留学” 移住に課題も
元々は“移住を増やしたい”ということなので、保育園留学自体はリピーターが大変多いのですが、実際に移住予定なのは1家族だけです。
保育園留学した家族に、アンケートを取ったところ、「移住したい」と答えた人は、4%にとどまったということです。
保育園留学は、大変魅力的ですけれども、移住するとなると“仕事もある”、“おうちもある”、一体どうしよう。
それから厚沢部町ならではの課題もあります。自転車で約30分行かないと小児科がなかったり、中学校までしかなかったりというところが課題になってくるということです。
日比麻音子キャスター:
移住までは課題があるとはいえ、留学という手があったかと驚きましたね。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
すごく素晴らしい試みだと思います。特にテーマを決めればいいと思います。今回は北海道ですけど、沖縄で海を体験するとか、新潟だったらお米だとか。素晴らしいと思います。行ってみたくなりました。
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