ゼレンスキー大統領が広島到着 厳戒警備のなかサミット会場へ(2023年5月20日)

ゼレンスキー大統領が広島到着 厳戒警備のなかサミット会場へ(2023年5月20日)

ゼレンスキー大統領が広島到着 厳戒警備のなかサミット会場へ(2023年5月20日)

■ゼレンスキー大統領が広島到着

 天気は曇り。来日はG7サミットの真っただ中でした。レッドカーペットでのお出迎え。そして、パーカと少しラフな格好。あいさつもそこそこに、用心のためでしょうか。すぐに車へ乗り込みました。車列は約15台。高速道路を使い、一路広島市内へ。

 G7サミットに参加しているのはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、EU、そして日本。そこに招待国としてインドなど8カ国。ゼレンスキー大統領は時間の許す限り、各国首脳と対面で接し、ウクライナへの支援を求めるものとみられます。

 ロシアの侵攻から1年余り。ウクライナは大規模な反攻作戦の準備を進めています。さらに、今後を見据えてウクライナが強く供与を求めているのがアメリカ製のF16戦闘機です。19日、アメリカのバイデン大統領はG7の協議でウクライナのパイロットに対するF16の訓練を支援すると伝えました。同盟国が供与することも容認する姿勢です。

 ゼレンスキー大統領:「歴史的な決定を歓迎する。これで空軍が大幅に強化される」

 今回のサミットではF16に関する実務的なことも議論される見通しです。

■カギ握るインド首相との協議は

 そして、もう一つの注目はインドのモディ首相といつ会うのかです。招待されたロシアに近いともいえる4カ国。グローバルサウスと呼ばれる新興国、途上国のなかでロシアへの経済制裁に非協力的な国で、インドはそのリーダー格です。

 インド、モディ首相:「西側諸国の対ロシア制裁で一番割を食うのは我々、途上国です。我々にもロシア産の原油輸入を決める権利はあります」

 発言通りインドは割安になったロシア産の原油を大量に買っています。「新興国がロシアの制裁逃れに利用されている現状を変えなければこの戦争は終わらない」。ゼレンスキー大統領はそんなメッセージを直接伝えられるのでしょうか。

■ゼレンスキー大統領「平和きょうから身近に」

 大統領の来日は広島で暮らすウクライナ避難民にとって希望となっています。去年4月に避難してきたレペシュコ・アリーナさんです。

 去年4月に避難してきたレペシュコ・アリーナさん:「ウクライナの戦争や核戦争の脅威を止める議論をウクライナのためだけではなく、世界のためにできると思います。毎日、戦争が終わるよう祈っています。そして、いつも母国の両親を心配しています」

 日本へ降り立ったゼレンスキー大統領は車の中から早速、SNSを更新。世界へ向けてメッセージを発信しました。

 ゼレンスキー大統領:「日本、G7、ウクライナのパートナーや友人との重要な会議。私たちの勝利のために安全保障と強化された協力関係。きょう、平和がさらに近付くでしょう」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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