13都県で“まん延防止”延長 AI予測『ピークアウト』は・・・東京は6日連続で前週以下(2022年2月14日)
東京を含む13都県で、14日から来月6日まで、まん延防止等重点措置が延長となりました。
東京都は14日、新規感染者が1万334人となり、6日連続で前の週を下回りました。
ただ、心配されるのは、重症者の増加です。全国では1393人で、今年最多になりました。全国の重症病床使用率をみると、感染者数が横ばいになった後も、27都道府県で増加しています。なかでも、関西地方が突出しています。
今年、大阪の死者数は311人と、東京の142人を上回っていて、その9割以上が60代以上です。
クラスターが発生した大阪市内の特別養護老人ホームでは、入居する約100人のうち、約40人が感染しましたが、入院できたのは3人だけで、1人は亡くなりました。
自宅療養に苦しんだ第5波のさなか、若手医師たちが立ち上げた往診チーム『KISA2隊・大阪』では、今月から、入院先のない高齢者施設からの依頼が増えたといいます。
訪問診療などを行う『KISA2隊・大阪』奥知久医師:「やっぱり起こってきたかという感じはある。第5波の時は、まだワクチンが効いていたが、第6波ではワクチンの発症予防効果が落ちていることは分かっている」
訪問診療などを行う『KISA2隊・大阪』奥知久医師:「質の変化といいますか、高齢者にシフトしているのは、まだまだ予断を許さない状況だし、言ってる間に第7波が数カ月後にやってくるのではないかと思うのが普通だと思うので。今救える命を1人でも救いつつ、社会全体がウィズコロナに突入していくなかで、どうやって弾力性を持って、しっかり命も救っていくし、社会機能を維持していくか。工夫をしっかりやっていく」
14日の大阪府の新規感染者は7997人で、先週の月曜日に比べて1000人ほど減りました。
まん延防止等重点措置の期限を20日に控え、延長か、それとも新たに緊急事態宣言を要請するのか。14日にも判断するということでしたが、見送られました。
大阪府・吉村知事:「まん延防止を継続するのは当然だと思っている。あとは緊急事態宣言を要請するかの判断だと思っているので、そこについては感染状況を見極めたうえで判断する」
名古屋工業大学の平田晃正教授が、人流やSNSなどを踏まえてAIで予測していた東京の感染者予測は、現状と一致していました。
名古屋工業大学・平田晃正教授:「大阪とか愛知は、先週末がピークだった可能性があると。(東京は)2月第1週から第2週にかけてピークだったと。高齢者や子どもに広がりきっていないので、落ち方は緩やか。場合によっては、高止まりする可能性がある。4月にようやく落ち着いてくるのではないか」
15日に政府へ提出される最新の予測によりますと、高齢者へのワクチン接種次第で「もっと減らせる」といいます。
名古屋工業大学・平田晃正教授:「皆さんの行動がリスクを回避した状態であれば、前回の予測値に比べて下がる傾向が確認できます」
国会では、野党側が、高齢者施設での3回目のワクチン接種について、今月中に終えるよう迫りました。
立憲民主党・長妻衆院議員:「高齢者施設がどうなってるかご存じでしょうか。クラスターが1カ月で5倍になり、第5波のピークの7倍になった。たった1週間で292件、クラスターが発生している。高齢者施設は、本当に急ピッチで(3回目)打たないと駄目ですよ」
後藤厚生労働大臣:「全国の高齢者施設において(3回目接種の)現状がどうなってるか、今、総務省と一緒に調査中です」
立憲民主党・長妻衆院議員:「どんどん人が亡くなっているのに調査中ですか。今月中には、すべての高齢者施設の高齢者と働いてる方、全部に打つと目標として掲げて頂けないか」
後藤厚生労働大臣:「できるだけ早い接種を行うように、最大限の努力をさせて頂きたい」
立憲民主党・源馬衆院議員:「2月中に終わるよう努力するのか」
後藤厚生労働大臣:「できる限り早くということで『2月中まで』と言っているわけではない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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