バフムト付近でロシア軍幹部2人死亡 複数爆発音…英国供与「ストームシャドー」か(2023年5月15日)

バフムト付近でロシア軍幹部2人死亡 複数爆発音…英国供与「ストームシャドー」か(2023年5月15日)

バフムト付近でロシア軍幹部2人死亡 複数爆発音…英国供与「ストームシャドー」か(2023年5月15日)

 ロシア国防省は激しい攻防が続く要衝バフムト付近で、旅団長ら軍幹部2人が死亡したと発表しました。ウクライナ軍の司令官は「一部の地域で前進している」と戦果を強調しています。

■ウクライナ軍 要衝の映像公開

 ウクライナ軍が公開した映像です。場所は東部バフムト付近。赤い丸が付けられているのは、ロシア軍の手榴(りゅう)弾だといいます。バフムトは東部ドネツク州の要衝。ロシア軍が10カ月近く制圧を試みている激戦地です。

 ロシア国防相、報道官:「バフムトの北と南で敵軍が我々の防衛線を突破しようとしたが、ロシア軍はすべての攻撃を撃退し、突破させなかった」

 ロシア国防省はこう主張する一方。

 ロシア国防相、報道官:「3回目の攻撃の最中、退避中の旅団長が重傷を負い、死亡した」

 バフムト付近で旅団長1人と別の部隊の副司令官1人が死亡したといいます。

■英国供与「ストームシャドー」か

 またドネツク州の東側、ロシアが実効支配をするルハンシク州の州都では12日、複数回の爆発が起きました。前線から100キロほど離れていて、アメリカがウクライナに提供した高機動ロケット砲システム「ハイマース」でも届きませんが、ロシア側が回収したという部品には、「ストームシャドー専用」という刻印がありました。

 ロシア国防相、報道官:「攻撃にはイギリスがウクライナに供与したミサイル、『ストームシャドー』が使われた」

 爆発前日の11日、イギリスは長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」をウクライナに供与したと明かしています。通常、戦闘機から発射され、射程は250キロを超えます。

 ロシア西部、ウクライナとの国境付近では軍用機などが相次いで墜落しました。ウクライナの関与はあるのでしょうか。

■ウクライナは関与否定 何が?

 ロシア・メディアによると13日、ロシア西部でロシア軍のヘリコプターや戦闘機4機が相次いで墜落しました。ロシア国内ではウクライナに撃墜されたとの見方も出ていますが、ウクライナは関与を否定しています。

 ゼレンスキー大統領:「私たちは、ロシア領内は攻撃していない。自らの領土を解放しているときで、ロシア領への攻撃には関心がない」

 長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を供与したイギリスもロシア国内への攻撃には使用しないとの確約を得ているとしています。

 笹川平和財団・畔蒜泰助主任研究員:「これは2つの可能性があって、ひとつはウクライナ側が地対空ミサイルで撃墜をした。国境を越えて。もうひとつはロシア国内の地対空ミサイルが誤射をしてしまった。ロシア側による誤射の可能性が今のところ高いのでは」

 一方、激戦地バフムトでは、ウクライナ軍が少しずつ前進していると見られています。

 笹川平和財団・畔蒜泰助主任研究員:「おそらくロシア軍の戦いの焦点が、ウクライナの反転攻勢に備えた守りを固めるという方向に焦点が移っているんだと思う。全体を考えたときに(ロシアにとって)バフムトの優先順位が落ちている。このバフムトでの戦いが今後、東部から南部に、広い範囲で広がっている(ウクライナ軍の)反転攻勢の成果を約束するわけではないと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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