“連続放火”の犯人像は? 元刑事が犯行状況を分析…見えてきた“執着”と“稚拙さ”(2023年5月15日)

“連続放火”の犯人像は? 元刑事が犯行状況を分析…見えてきた“執着”と“稚拙さ”(2023年5月15日)

“連続放火”の犯人像は? 元刑事が犯行状況を分析…見えてきた“執着”と“稚拙さ”(2023年5月15日)

 千葉県浦安市のマンションで、今月に入って3度目となる不審火がありました。警察は連続放火として捜査を進めていますが、犯人は誰で目的は何だと考えられるのか。元埼玉県警捜査一課の刑事・佐々木成三さんは、「不審火が発生した範囲」と「約2週間で3回という頻度」から、同一犯の可能性が高いとみています。
 では犯人像は?

■半径50メートル以内で発生…この場所に強い執着?

 まずは「不審火が発生した範囲」から見えてくる犯人像です。

 不審火は3回とも浦安市のマンションの駐輪場から出火していて、半径50メートル以内で発生しています。このことから佐々木さんは、「この場所に強い執着を感じる」と指摘します。

 過去の連続放火の事例を見ても、犯行に及ぶ人物は“一方的な恨みを持っている”ことが多く、周辺の過去のトラブルなどから容疑者が浮上する可能性もあるといいます。

 住民などへの取材から、周囲に防犯カメラはないということですが、佐々木さんは、そうしたことも知っているような、ある程度、周辺の地理に詳しい人物が犯人ではないかと推測しています。

■2週間で3回…犯人の“稚拙さ”を感じる

 もう一つは、「頻度」から見えてくる犯人像は“稚拙さ”です。

 約2週間で3回と短期間で何度も火の手が上がっていることから、「思い通りにならず何度も繰り返す」という犯人の“稚拙さ”を感じるといいます。

 経験上、“稚拙な犯人”が放火に及んだ場合、思い描いた火災になるまで何度も繰り返す傾向があり、今後さらにエスカレートする可能性もあると警鐘を鳴らしています。

 今のところ一連の放火で人的被害は出ていません。佐々木さんは今後、次の犯行を警戒しながら捜査を進める必要があると話していました。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年5月15日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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