広島サミット 上空に“ナゾの物体” 全国から警察官 開催まで1週間(2023年5月12日)
G7(主要7カ国)広島サミットまで、あと1週間です。現地では24時間体制で巡回が行われるなど警備が強化されるなかで今週、突如として上空に現れた楕円(だえん)状の物体が話題となっています。
■全国から警察官 開催まで1週間
羽田空港で警察官が乗ったセグウェイが報道陣の間を走り抜けます。遠く離れた東京でも厳戒態勢が始まりました。各国の首脳が訪れる予定の平和公園には秋田県警に福島県警など全国から集結していました。そして、サミットの会場となるホテルがある宇品島。のどかな島にも警察官の姿があちこちに…。
島の住民:「警察官がたくさんいるでしょう。月曜日から一段と増えた」
島で働く人:「雨が降ってもカープが試合しても、ずっとおられる」
警備より野球をということでしょうか。
町内会長:「あんた福井(県警)か。うちの先祖は福井県の大野市」
警察官:「本当ですか…」
警察官は山にもいます。
町内会長:「山の中を警備する人は簡易トイレを持って行っているみたい」
宇品島には現在、約1500人が住んでいます。古くは海上流通で栄え、会場のホテルも元々は造船所だったそうです。島と市街地は橋でつながっていますが、来週には識別証がないと島に入れなくなります。
■地元住民に「識別証」 生活影響は
一方、不便に感じる人もいます。島の入り口では荷物点検も…。
島の住民:「入口に白い建物があったでしょう。そこで全部荷物の点検。その前に(食料を)買いだめする」
その宇品島では今週、不審な出来事が…。島の上空に浮かぶ正体不明の物体。
近所の住民:「(Q.このなかで気球らしきものを見た人?)あ!あ!てらもっちゃん!」
島でも話題になっていたよう…。
近所の住民:「何かねー?と思った」
公園にいた人:「気球???」
近寄ってみると赤、青、緑の縞(しま)模様が入った楕円状なのが分かります。物体からはひもがぶら下がっていて、どこかとつながっているもよう。気球はサミットが行われるホテルの西側に浮かんでいて、地上90メートルを飛んでいました。
散歩中の人:「(Q.何に見えますか?)なんせ老眼…そこら辺の警察の人に聞いたら?」
広島県警は「警備上の支障があるので詳細は控える」とコメントしています。
取材を進めると、似たデザインの気球を過去に大手警備会社が使用していたことが分かりました。高精度カメラを搭載し、上空から監視するといいます。2019年に大阪で行われたG20や東京オリンピックでも飛んでいたようです。
■広島サミット バイデン氏は?
大きな問題も持ち上がっています。それはアメリカのバイデン大統領が広島サミットに“来ないかもしれない”ということです。
アメリカ・バイデン大統領:「議会との交渉次第だ。サミットに遅れて行くのか、遅れずに済むのか。オンラインで参加するのか、行かないかのどちらかだ」
アメリカは今、政府が借金できる額の上限引き上げを巡り、バイデン政権と野党・共和党の対立が続いています。アメリカ政府の借金はすでに今年1月、上限に達していて、このまま行くと来月1日には債務不履行に陥る可能性もあります。バイデン大統領はこの問題が片付くまでアメリカを離れないというのです。官邸の幹部は…。
官邸幹部:「バイデン大統領がいないとサミットになりませんよね」
一方、松野官房長官は…。
松野官房長官:「(Q.万が一のオンライン参加に備えての準備や米国との調整状況は?)米国政府から本件にかかる通告等は一切受けていません」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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