“地震初めて”外国人観光客ぐったり…未明の「緊急地震速報」千葉で震度5強 5人けが(2023年5月11日)
11日午前4時16分、千葉県木更津市で震度5強を観測する地震がありました。千葉県で、これほど大きな揺れは、11年ぶりです。5日には、石川県で震度6強の地震があったばかりです。未明に鳴り響いた緊急地震速報に緊張が走りました。
木更津氏で釣り船の店を営んでいる、内田幸子さん。地震が起きたときは、もう働き始めていたといいます。
『栄宝丸つり舟店』内田幸子さん:「立っていられないほどの横揺れ。揺れで動けなくなった。大丈夫だと思って外に出て、子どもが寝ているので、安否確認しようと外に出たら(屋根から瓦が)ダーと落ちてきた。(Q.様子を見にいっていたら)早かったら頭に当たっていた。ゾッとした」
千葉県内では、11棟に被害が出ていて、5人が軽傷を負いました。
高層ビルが立ち並ぶ、都心でも震度3を観測しました。
下村彩里アナウンサー:「コロナが落ち着いて、海外の観光客が多く見られます。11日の地震には驚いたという声が多く、ほとんどが初めての経験だったということです」
アメリカからの観光客:「何の警報か分からなくて、不審者が入ってきたのかと思った」
オーストラリアからの観光客:「怖くなって、すぐお母さんに電話しました。(Q.なんと伝えた)『怖くて、ぐったりした』って」
スマートフォンに届く緊急地震速報は、5カ国語に対応しています。外国人観光客向けのガイドブックにも、地震の注意事項が記されているのですが…。
インドからの観光客:「地震の規模ごとに対処法をもっと詳しく書いてほしい」「隠れる机がなかったり、高い階にいたらどうすればいいの?」
東京・浅草にあるホテル『ザ・ゲートホテル雷門花見』は、宿泊客の7割が海外からです。
『ザ・ゲートホテル雷門』花見雄大マネージャー:「地震が起きた直後は(外国人客の)部屋から電話があって『大丈夫か?』『どうすればいいのか?』という問い合わせが多かった」
大きな揺れがあった時は、部屋で安全を確保するよう、英語で呼び掛けます。
花見雄大マネージャー:「(外国人客は)地震を経験した時、突拍子もない行動をすることがある。そういったところのシミュレーションをしておく。今、海外の方が増えて、有事の対応をもう一度、掘り起こすきっかけになった」
まだ、警戒を緩めてはいけません。
『気象庁 地震津波監視課』鎌谷紀子課長:「揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意」
首都直下地震で想定されるマグニチュード7程度の地震の30年以内の発生確率は、約70%とされています。
1年と7カ月前には、足立区で震度5強を観測。東京では東日本大震災以来の大きな揺れでした。日暮里・舎人ライナーが脱線するなど、交通機関は大混乱。都会での生活に欠かせないエレベーターの緊急停止も相次ぎ、首都圏を中心に一時、約7万6000基が使えなくなりました。
11日の地震では、テレビ朝日にある16基すべてのエレベーターが止まり、朝番組のスタッフは、何度も階段を往復することに。一般的なエレベーターは震度4で自動的に止まる仕組みですが、港区は震度3でした。一体、どういうことなのでしょうか。
気象庁の担当者に聞いてみたところ「局所的に、震度3以上の揺れがあった可能性がある」ということです。エレベーターの保守などを手掛ける3社によりますと、首都圏で一時、約6200基が止まりました。ただ、午後には、ほとんどで復旧が終えたといいます。
11日朝の地震の影響が今も続いている場所もあります。お菓子作りには大量の水が必要ですが…。
『おびつ豊月堂』鈴木正さん:「(水道水が)白くなっているよね。(Q.水は普通に出ていますけど)食品を作る気にはならない」
今も一部の地域で飲み水が濁る状態が続いていますが、11日夜中には解消する見込みです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く